秘書室の殺意 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198945510

作品紹介・あらすじ

秋保温泉にグループ旅行に来ていた社内の小寺保子が庭園の崖から転落死した。秘書課の神保由加と風間京子の立ち話を耳にしたことが原因のようだ。小寺が癌ノイローゼであったことはわかったが、警察でも自他殺の判断はつかなかった。「酔いどれ探偵」深水文明は話の内容を詳しく聞くため、神保を訪ねた。ところが神保は資料室で殴殺死体となっえ転がっていた。

プロローグ
第一章 みちのくの夜
第二章 庭園の女
第三章 密なる会話
第四章 逃亡の経路
第五章 非常階段の男
第六章 犯人を見た女
第七章 過去の関係
第八章 病いの真実
第九章 二人の標的
第十章 恐ろしき錯誤
エピローグ

感想・レビュー・書評

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  •  とある会社の温泉親睦会の最中、ある女性社員が転落死する。どうやら会社内のある噂話に起因しての死らしいが・・・。会社内の自称探偵・深水が調査に立ち上がった!!

     徳間文庫から改題、復刊された「秘書室の殺意」を読んでの感想です。今まで天啓とか模倣とか抽象的な言葉で改題されてきたのに今回はなぜか秘書室をそのまま採用してます。思いつかなかったのかな。
    内容はすごく地味、舞台、動機、トリック、どれをとっても会社内の一部署のお話に収まっている。

  • 中編でいいかな程度の、短い頁のうちに、ポンポン人が死んでいく。キャラクターが筋の傀儡に過ぎないからか、作者さん的にも全く思い入れがないんだろうね。それはともかく、本作は「会社の探偵」深水文明シリーズの第三弾だそうで、これまでの事件もこの調子で人が死んでいたのなら、こんな恐ろしい会社に勤める人間はいないだろう。ミステリとしては、色々仕掛けをしてこじらせてはいるけれど、その辺りは型どおりで、コアの部分は、ほぼワンアイデア。最初の死者はいったいトイレで何を聞いたのか? だけで引っ張っている印象の方が強い。こういうアイデアの使い方は中町氏らしい気がする。後、原著は平成五年の刊行のようだが、二日酔いで出社して、下心だけみたいな、露骨な視線を女子社員に向ける、探偵役のあんまりな昭和のサラリーマン感には辟易する。

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著者プロフィール

1935年群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒業。 66年に「闇の顔」で第1回双葉推理賞候補になる。『新人賞殺人事件』(後に『模倣の殺意』に改題)で単行本デビュー。叙述トリックを得意とし、『空白の殺意』『三幕の殺意』『天啓の殺意』などの著作がある。2009年逝去。

「2022年 『死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#2 告発(accusation) 十和田湖・夏の日の悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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