月のない夜に (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198946135

作品紹介・あらすじ

結婚して東京で暮らす月光(つきみ)のもとに急な連絡が入った。
故郷の京都で暮らす双子の妹・冬花が殺人の容疑で逮捕されたという。
被害者は、冬花の高校時代の同級生・川井喜代。
二十年前、冬花を自分の思うままに支配し、不幸にした喜代が許せず、二人を引き離したはずだったのに、なぜ……。
京都に戻った月光は、冬花に思いを寄せる男・杉田とともに真相解明を解明しようとするが、新たな殺人が起きる。

第一章 月光と冬花
第二章 再会
第三章 母娘
第四章 帰郷
第五章 見えない脅迫者
第六章 真夏の夜のパーティー
第七章 深まる謎
第八章 収獲の時期
第九章 失踪、そして逆転劇
最終章 犯人の素顔
 解説 千街晶之

感想・レビュー・書評

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  • 双子の妹が殺人容疑で逮捕された。
    死んだのは妹の高校時代の同級生、あの頃に感じた彼女の悪意に気づいた姉は交流を持つことを禁じていた。
    大人になり、今更接点を持つなんて。そして容疑者になるなんてどうして?

    久しぶりに「うげぇ~」となるほどの悪女が出てきて、どういう経緯でこの女が殺されたのか。真犯人は誰なのかと夢中になってあっという間に読み進めた。
    まさかの真相だったな。

    ちょっと前にママ友の洗脳によってわが子を餓死させた母親がいた事件が思い出された。何でそんなことになるんだと、不思議で仕方がなかった。
    自分の意思を持ち思考力を持たないと、人は簡単に悪意によってマインドコントロールされてしまう恐ろしさを感じた。

  • 超絶性格悪い女が他人をコントロールし、のし上がっていくが殺害される。
    双子の妹が容疑者で逮捕。姉が事件を追う。
    面白かった。一気読み。展開や進行も良かった。
    が、何となくどんでん返しが見えてしまった。

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著者プロフィール

1961年、京都市生まれ。パリ第七大学理学部卒。2004年に『密室の鎮魂歌』で、第14回鮎川哲也賞を受賞。著書に『密室の鎮魂歌』『出口のない部屋』『天使の眠り』『めぐり会い』ほか。

「2021年 『味なしクッキー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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