ノッキンオン・ロックドドア2 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198947996

作品紹介・あらすじ

人気声優・斉藤壮馬さん、絶賛!

倒理も氷雨も魅力的ですが、穿地さんも素敵かつ変
なお姉さんだし、神保も食えないやつで面白いし、
美影もめちゃくちゃ演じてみたいです。
絶対に朗読したいと改めて思うと共に、このカタル
シスは小説でしか味わえないよな、とも感じており
ます。
軽妙な掛け合いに隠されたトリックやオマージュの
数々に、ミステリ好きも唸ること間違いなし!

解かないほうがいい謎なんてこの世には存在しない
──。不可能な謎専門の御殿場倒理、不可解な謎専
門の片無氷雨。大学のゼミ仲間だった二人は卒業後
、探偵事務所を共同経営し、依頼人から持ち込まれ
る数々の奇妙な事件に挑んでいく。そして、旧友と
の再会により、唯一解かれていなかった〝五年前の
事件〟の真相が遂に明かされて……ダブル探偵が織
りなす人気シリーズ第二弾。
(解説 東川篤哉)

目次

穴の開いた密室
時計にまつわるいくつかの噓
穿地警部補、事件です
消える少女追う少女
最も間抜けな溺死体
ドアの鍵を開けるとき

私が解説を書きたくない、いくつかの理由 東川篤哉

感想・レビュー・書評

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  • 陽気で賢明な彼らが帰ってきた! ライトにミステリーを楽しめる短編集 #ノッキンオン・ロックドドア2

    不可能専門探偵、不可解専門探偵という奇妙な探偵二人組が大活躍する本格ミステリー短編集。ノッキンオン・ロックドドアシリーズの第二弾。

    前作と同様にライトな読み口ながらも、不可能犯罪、不可解犯罪が満載!
    ストーリーもバラエティに富んでいて、絵もイメージしやすい。さらに今回は自動車などの小道具なんかも出てきて、すごくイイ!

    既にアニメ化がされているようですが、自分としては是非映像で見てみたい!
    やっぱり若く利発な探偵は、イケメンが絵になっていいですよね~

    カジュアルに読める本格ミステリーなので、休日の喫茶店や、天気のいい日の公園で読みたくなる一冊でした。

    ■穴の開いた密室
    騙すのが上手、お手本のようなトリックですね。導入も、展開も、真相も面白いし、バランスのとれた作品。

    ■時計にまつわるいくつかの噓
    タイトルとおり時計に関する物語。登場人物の人柄の良さが出ていてほっこり。

    ■穿地警部補、事件です
    動機にハッとさせられた作品。トリックもらしくてイイネ!

    ■消える少女追う少女
    面白い!そのままドラマ化をしてほしい。
    女子高生の本人にとっては大きな悩み、大胆な行動が胸をキュンとさせてくれる。

    ■最も間抜けな溺死体
    先生らしい本格ミステリーの王道をいくストーリー。不可能犯罪、怪しくも気になる容疑者、そして鋭利なトリック。素晴らしい。

    ■ドアの鍵を開けるとき
    ついにメイン登場人物、探偵、刑事、殺し屋の過去が明らかになる。
    他の作品の通りライトな読み口ですが、若者たちの微妙な関係性と価値観が見え隠れして、そこそこ重いお話。
    それでも深いところで繋がっている彼らを応援したくなる作品でした。

  • 「ノッキンオン・ロックドドア」2冊目。手に入れた愛車・日産〈パオ〉がかわいい表紙。

    この作者さんのお話、裏染天馬シリーズもそうなのだが、作者の論理的謎解きには敵わないこともあり、どちらかと言えば、登場人物の間で交わされる仲良しな会話やキャラクターのかわいいところを楽しむ感じで読んでいるところも。
    今回も倒理と氷雨のテンポ良いやり取りや穿地(名字で呼ぶほうがしっくりする)のそっけなさやお菓子好きのところがいい感じ。

    ■穴の開いた密室/壁に巨大な穴が開いた密室
    ■最も間抜けな溺死体/水がないプールでの溺死体
    斬新な設定で謎解きは意表を突く。「穴の…」は動機が薄いようには感じた。

    ■時計にまつわるいくつかの嘘/壊れた時計が示す犯行時間と容疑者の完璧なアリバイ
    ■消える少女追う少女/トンネルに入ったまま忽然と姿を消した女子高生
    こちらは古典的なネタを今風に味付け。「消える…」で行方探しを依頼しに来た少女の心情がいじらしい。

    ■穿地警部補、事件です/マンションからの転落死体は自殺or他殺
    警察一族に生まれた穿地の屈託が描かれて、また彼女が好きになる。お話も一転二転して楽しめるが、容疑者の心境と被害者の心理にはやや違和感。

    ■ドアの鍵を開けるとき/5年前の事件とその時倒理の首に残った赤い線
    1作目から引っ張ってきた事件の謎解き。倒理、氷雨、美影に穿地、4人の揃ったところで語られる彼らの学生時代に起こった事件の真相はほろ苦く切ない。結構重めの話だったが悪くない感じに着地して良かった。

    このシリーズ、これで終わり?それとも続く?

    • 傍らに珈琲を。さん
      ニセさん、こんばんは!

      これドラマやってますね(やってましたね???)
      ドラマをチラリと見たのですが、ストーリーは面白いのに役者が…で止め...
      ニセさん、こんばんは!

      これドラマやってますね(やってましたね???)
      ドラマをチラリと見たのですが、ストーリーは面白いのに役者が…で止めてしまいました(偉そうにスミマセン)

      これ、原作の方が面白そうですね♪
      2023/09/18
    • 傍らに珈琲を。さん
      追伸

      "ニセ人事課長さん"とお呼びする度に、星野源さんの"ニセ明さん"が浮かんでしまいます。
      そんなわけで勝手に"ニセさん"とお呼びするこ...
      追伸

      "ニセ人事課長さん"とお呼びする度に、星野源さんの"ニセ明さん"が浮かんでしまいます。
      そんなわけで勝手に"ニセさん"とお呼びすることにしちゃったのですが…
      よろしいですか?
      2023/09/18
    • ニセ人事課長さん
      傍らに珈琲を。さん

      こんばんは。どうぞお好きなようにお呼びくださいませ。

      普段からあまりTVドラマを観ないのですが、この番組は穿...
      傍らに珈琲を。さん

      こんばんは。どうぞお好きなようにお呼びくださいませ。

      普段からあまりTVドラマを観ないのですが、この番組は穿地役を石橋静河が演っているのが気になって、配偶者が録っていたものを少しだけ観ました。
      30分番組であっという間に終わるし、本とは別物という感じですが、今週末の最終回は観てみようかと思っています。
      2023/09/18
  • 「穴の開いた密室」
    そんな理由でお父さんを殺さないで欲しい
    一本だけお花見に付き合ってくれたのが嬉しい
    再生数8回……

    「時計にまつわるいくつかの噓」
    誕生日をお祝いしてあげるんだ?
    しかもセンスは置いといて、時計なんてあげるんだ?
    うはは。
    最後の会話も可愛いかよ。

    「穿地警部補、事件です」
    初めての穿地さんサイドの話。
    どうして二人を好きと思ったことはないのかなー
    これからわかってくるのかなー

    「消える少女追う少女」
    高校生くらいの頃ってこういう気持ちになることあるかもなぁ。
    少しずつお二人にも謎があるようになってきたな。
    早く知りたいよー。

    「最も間抜けな溺死体」
    そこか!!
    わかんなかったよ!!!

    「ドアの鍵を開けるとき」
    割と重いけど、その理由でそこまで?
    お互いにそれだけの想いがあるってことか。
    これで終わり?
    続きはないのかな。

  • 不可能〈How〉専門の、御殿場倒理。
    不可解〈Why〉専門の、片無氷雨。

    ふたりの探偵を描いた連作短編集。

    前作よりも状況説明がわかりやすく、読みやすかった。
    今回は担当のすみわけがあまりはっきりせず、ふたりで混然と解決している感じ。

    前作で匂わされていた5年前の事件が、最後に明かされる。

    トリックや残されたメッセージの意味は、おもしろかった。
    犯人の動機と、やったことが釣り合わない気がした。

  • シリーズ2は積読状態でしたが、
    ドラマ化するといくことで
    放送前までに急いで読みました。

    読んで正解でした。

    ドラマでのネタバレがあったら
    多分ずっと積読ままのはず…

  • 正確に書くと星3.3。
    青崎さんの作品ということで期待しすぎたのが良くなかったのかもしれないが、内容が少し地味に思えてしまった。最後の話が1番面白かった。

  • 穿地さんのお話もあって、1より面白かった印象!
    ドラマも観てたからより楽しめたのかな?

    短編集なので読みやすいし、キャラも濃いので入りやすいです。

  • 続編が出てほしい。面白い。

  • ★3.5
    これ続くの?これで終わりなの?

  • 「不可能な謎」専門の御殿場倒理と「不可解な謎」専門の片無氷雨の探偵コンビ。
    そういう謎⁈⁈ってやつもありつつ、1話が50ページ程度とそんなに長くなく、サクサク読めた。
    ドラマを先に見てしまったので、最後の謎は、事件の真相がわかっちゃってた。やっぱり先に本を読まなきゃなー。

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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