隠密鑑定秘禄二 恩讐 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198948078

作品紹介・あらすじ

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俺の命は犬より軽い

課せられた過酷な任務――
仕損ずれば、死あるのみ

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諸大名二百数十名の人事評価が記された
「土芥寇讎記」。
五代将軍綱吉の頃に編纂された
その書物の新版作成のため、
小人目付、射貫大伍が調査役に抜擢された。

自身の権力基盤を強化すべく、
完成を急がせる将軍家斉。
しかし右も左もわからぬ大伍は
苦戦を強いられる。

そんな中、将軍の居室である御用の間が
何者かに探られるという不審事が――。
下手人探索という新たな命が
大伍に下された!

急がねば、消される。

感想・レビュー・書評

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  • 将軍とお側御用次に過酷な任務を請負わされた主人公の射貫大伍。幼馴染の佐久良が引越しのお手伝いに来てくれて、その両親も二人を応援してくれているのがホッとする。
    のんびりとしている間もなく、結果を求められ、飛び込んだ先で大きな情報を掴むが、一勝一敗のような状況。次々と手柄を催促され、中々厳しい。
    失脚した田沼意次が虎視眈々と狙ってきたりして、落ち着かない状況。
    上田氏の書くものは、若い主人公が上司達に無理難題を言われて、成長する物語。これもシリーズ2作目だが、どこまで成長(出世)するかが楽しみだ。

  • いつもの如く、嫌な奴に囲まれる主人公。家斉に幸運にも大抜擢された大伍が期待にどこまで応えられるのか。もしや聡四郎シリーズの別バージョン?大名の評価本に興味津々なのだけれど、話が横道にずれてしまっていきそうなのが心配

  • まだまだ使い捨てされる危険性あり。

  • 2023.11.14

  • 家基の死で将軍家治は絶望を味わった
    御政道を止めまいと意次は独り政務に
    奔走したが、それは将軍の意に沿った
    事ではなかった、、、側近としてただ
    傍に寄り添えば良い時を逃した意次は
    将軍の死に臨んで傍に呼ばれず失脚と
    なった・・・という前提で本作は進む
    定信へ宣戦布告をする意次
    『若さまの仇を討つところ」を亡き公
    方に見せてくれようと!(´・ω・`)

  • このシリーズは期待してます。サラリーマンの悲哀を汲み取り、もがく若者を描かせると上手いです。

  • 主人公が身分制度の最下層なので闇や影の仕事がほとんどになる…
    派手さには欠けるよね( ̄▽ ̄;)

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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