銀河英雄伝説 VOL.1 黎明篇 上 (徳間デュアル文庫 た 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199050039

感想・レビュー・書評

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  • SF風の王政帝国vs民主国家の星間戦争もの。
    同年代のオタクの基礎知識的な?
    1番好きなのはシルヴァーベルヒ。

  • 宝塚版で友人が再燃しているのでつられて再読祭り開始。やっぱ面白いなあ。懐かしいなあ。先は長いけどもぼちぼちすすめていきますよ。

  • はじめのほうはてんこもりよね。
    2人ともめっちゃ昇進するし、人いっぱい死ぬし。

  • いつだったか小野不由美さんが絶賛してて、気になってはいたもののシリーズの長大さにおののいていたんだけど、ついに手を出そうと決意。つまらなかったら途中でやめればいいやと思って。
    普通にサクサク読めて、SF/軍記モノにあまり明るくない私にも星間戦争のダイナミックさが楽しめた。歴史モノは好きだし、体裁としてはこの本は後世の歴史家が書いたという設定らしいし、ワクワクするような英雄たち(ライトノベルな登場人物たち)がでてくるからかもしれない。
    とりあえず、一巻の概要は地球から帝国と同盟軍に別れるまでの歴史概略とラインハルトとヤンが表舞台に登場するアスターテ会戦と、ヤンのイゼルローン要塞の占領。

  • 中学時代に読んだ時は、好きな登場人物が死ぬ度にショックで読むのを中断(笑)大人になって、ラインハルトより年上になって、ようやく一気読みが出来るようになりました。我慢できなくて舞台も観に行っちゃいました。

  • 名作っ!!

  • シリーズごと好き。
    SFや軍モノが苦手な私でも楽しめた。
    不朽の名作

  • <下巻までのネタバレを含みます>

    子どもの頃ちらっとアニメを見たことがあるだけの人間が、今更無謀にも原作に挑戦ということで、外伝も合わせれば30冊近くに上る長編シリーズを前に、相応の覚悟で以て第一巻を開いたのも束の間。本文のあまりの読みやすさにかえって拍子抜けしてしまった。
    田中芳樹作品を読むのはこれが初めてだけれど、他のシリーズも基本こんな調子なのだろうか。あと、表紙を開いてすぐ少女漫画の如き美麗なカラー絵が目に飛び込んできたことにも仰天した(特に下巻がすごい。一瞬「これって戦争ものですよね…?」と混乱しかけたほどの破壊力)。アニメのせいか、『銀河英雄伝説』と言えば中年~壮年期の軍服のおじさま方が、とかく深刻な顔をして政治やら軍略について語り合っている…という印象が強かったので、原作の方も重厚な――悪く言えば「おかたい」難解な文章がびっしりとページを埋め尽くしているイメージを持っていたのに、実際はそんなこともなく、すいすいと読み進めることができたのは本当に驚きだった。とはいえ、この徳間デュアル文庫版はもともとが低年齢層向けに再編されたものらしいので、読みやすさには体裁の効果が大きいのかもしれない。大人が電車の中で読むというには大分恥ずかしいが、ただでさえ活字が苦手な自分にとってはこれぐらいのお子ちゃま仕様がちょうど良い。下巻には作品に関わる作者インタビューも収録されていて、なおかつそれが結構面白いので、原作に初めて触れた自分としては偶然手に取ったのがこのバージョンで本当に良かったと思っている。

    ストーリーに関しては、やはり出だしの第一章ということでキャラクターの顔見せ的な要素の強い二冊だった。ただ、それだけにとにかく次から次へと人が出てきて、一体誰が提督で一体誰が中将なのか、しかもレギュラーは皆次から次へと武勲をあげる優秀な軍人なので、気が付いた時にはもう必死で覚えたはずの階級が変わってしまっている。途中何度も前のページに戻って、それぞれの経歴を確認して、という手間を繰り返し取る羽目になったが、記憶力に自身のない私でも何とかストーリーにはついていくことはできたので、それも作者の類稀なる構成力のなせる技かもしれない。ただ、こういった宇宙戦争もの、あるいは戦争ものに慣れていない初心者が読む場合には、やはりキャラクターメモぐらいのものは必要になってくるだろう。たった二冊でこの有り様というのでは、今後の苦労が今から思いやられるけれど…。
    この『黎明篇』では、「奇跡のヤン」を生んだアスターテ会戦を皮切りに、イゼルローン陥落、アムリッツァの戦いと、立て続けにラインハルトvsヤンの構図が描かれる。常に勝利をあげながらも、今一歩のところでヤンにしてやられるラインハルトと、無能な上層部に足を引っ張られつつも、いつも皮一枚のところで敗北を逃れるヤン。共に抜きん出た才能を持ちながら、全く性質の異なる二人の主人公たちの生き様が面白い。個人的にはフランス人形のようにきらきらしいラインハルトより、年不相応にくたびれきったヤンの方が好みではあるのだけれど、一たび用兵家としての面に着目すると、今後どちらが勝つとも言えなくなってしまうところがこのシリーズの凄いところだ。アニメを見ていたせいでキルヒアイスが早くに退場することは知っているが(オーベルシュタインが目を光らせまくっているせいで、今からもうハラハラドキドキだ)物語自体の結末は知らないままなので、今後二人の対決がどのように展開していくのか、固唾を呑んで見守っていきたいと思う。

    アニメを見ていた頃は文句なしにオーベルシュタインが好きだったのだけれど、それも声優の演技あってこそのものだったことを思えば、今回純粋に本文の描写だけで心惹かれたのは「薔薇の騎士連隊」隊長・シェーンコップ大佐だった。同盟側の人間なのに元帝国側、という設定がまず目を引くし、何よりイゼルローン作戦における彼の活躍ぶりが忘れられない。一筋縄ではいかなさそうな彼が、なぜかユリアンにだけは甘い顔を見せてしまうところも微笑ましくて笑ってしまう。それにしても、ユリアンは本当に良い子だなぁ。何だかんだと言いながらも、結局は彼をイゼルローンにまで連れていくことを決めたヤンの気持ちが分かるような気がする。ユリアンの存在を引き合いに、平和への願いを口にする下の引用のシーンも、ヤンの等身大な人柄が感じられる名場面だ。恒久平和というのではない、全人類の調和というのでもない、ただこれほどまでにささやかな平和主義を貫く彼が、一方で「奇跡の戦略家」として戦いの前線に身を置かねばならない事実が切なく、やりきれない。

  • 双璧とオーベルシュタインが好きでした。

  • 名作。
    説明不要の名作。

    ただし『みなごろしの田中』の異名があるので、好きな登場人物は大抵お亡くなりに・・・・(ノД`)

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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