靴ずれ戦線 1 (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199502811

感想・レビュー・書評

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  • 独ソ戦(大祖国戦争) with スラヴ妖怪 plus 軍事蘊蓄。
    「バーバヤーガ」をこんなポップなセンスで描くなんて、などと妖怪クラスタとしても得るものあり。

    速水螺旋人の名前を知ったのは「プリンセス・プリンシパル」の「設定協力」。
    先日電子で「戦争は女の顔をしていない」を読んだら作者の小梅けいととともに「監修」で名を連ねていた。
    前者がスチームで、後者がロシア、という点で認識していたが、この漫画で一本線がつながった。

    お気楽なんだか非情なんだか判断に困るが、そのバランスは敢えてなんだろうな。
    その姿勢が好きだ。

    コラム「螺子の囁き」の蘊蓄の密度は、宮崎駿がモデルグラフィックスに連載した「雑想ノート」に似ている。
    たぶん軍事ヲタに共通する書法なんだろうな。

  • コーヒーブレイク本。

    第二次世界大戦中の独ソ戦(大祖国戦争)を舞台にソ連の魔女ワーシェンカと監視役であるNKVDの将校ナージャの二人が、各地でロシアの妖怪や精霊と戦争が交錯する物語のComic(2012/01/01発行、864E)。

    第0~10話までの11話からなり、ゾンビや、サンタクロース、死神、魔女の夜宴、人狼他、比較的良く知られている古い話の民話や神話に出てくる幽霊、妖怪、精霊、エピソードについて描かれています。

  • メカコラムの密度が濃くて、漫画の方がオマケのように感じます。
    スタイリッシュとは無縁の愛嬌のあるフォルム、欠陥さえも愛おし気なポンコツな機械たち。
    構造のシンプルさゆえに、丈夫で使いやすいものもあるみたいですが。
    そんな旧ソ連製のメカが特にお好きのようですね。
    独ソ戦を描いた漫画の方は何だか牧歌的雰囲気です。
    でもこの戦争で二千万人も死んでるらしい。
    さすがロシア。恐ろしい…。

  • 第二次大戦時、ロシア民話に登場する魔女が兵士として召喚され「大祖国戦争」を通してロシアの妖怪たちと遭遇しながらドイツの首都ベルリンまでの道のりを描くホンワカ戦争ファンタジー。節毎に納入されるコラムはミリタリーマニアの筆者だけあって、その薀蓄は多義に渡る・・・も、判が小さいのでみっちりと書かれた解説の字が細かくって、老眼が入っちゃったオジサンには読むのがしんどく、ちょっと酷ww。

  • ユニーク。好きこそものの上手なれ

  • WWⅡの東部戦線を舞台に、キリッとした女軍人さんと、ヤンチャな軍服姿の魔女っ子が戦場のゴタゴタを解決して回る相棒(バディ)モノ。

    また、単なる戦争漫画ではなく、追加要素として、ロシアに伝承として伝わる魔女や聖人、妖精などが戦地のあちこちに居て、衝突したり、協力したりしながら入り乱れてドンパチするコミカルな戦争話になってます。


    でも、コミカル…って言っておいてポコポコ人が殺されてりして明るいんだか後味悪いんだか分からない感じですけど、戦争をきれいごとにしない辺り、こういう作風大好きですね。

    あと、本編とは関係ないんですが、話の合間にコラムがたらふく入ってて、ロシア的な乗り物や機械、またロシア以外でも大昔のカメラやら船やら、作者の好きなものをイラストと文字で紹介されてまして、これがまた読み応え満点。対象物への愛を感じるコラムです。

    主人公の女の子たちがかわいい!
    バディモノで楽しい!
    コラムが面白い!

    そんな要素が詰まった漫画です。
    ちなみに2巻も本巻と似たような感じですが、コラムの数が減ってて少し残念。

  • 速水 螺旋人先生のコミックリュウでの連載作の単行本
    ソ連のWW2を舞台に、魔女や精霊などのファンタジーな存在が活躍するお話。
    作家さんが好きなテーマで書いているからか、書き込みがかなり丁寧で人物たちも躍動しています。ところどころに実際の歴史に合わせたセリフが挟まっているのが歴史好きには面白いところ。
    話の間に挟まっているコラムもかなりの書き込みで、普通に出版できそうな量で盛り沢山な感じです。このコラムに出てくる蒸気機関を様々なマシンはまるでスチームパンクに登場するもののようで姿を見ているだけでワクワクしてきます。

  • 幕間のコラムが、趣味丸出しで笑えるけど、あーゆーの好き。

    戦争と民話のほんわか合体物語。

  • 魔女と大祖国戦争とメカメカコラム。ソ連な話とちまちまメカ解説はいつも通りの安定。

    百合百合チッスもありますけど。

  • 舞台は大祖国戦争。
    先生はロシアが好きなんでしょうか
    あまり詳しくないので興味深く読ませていただきました。

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著者プロフィール

1971年11月30日生まれ、京都府出身。
漫画家&イラストレーター。
既刊は『靴ずれ戦線』(徳間書店)『オープンダイス・キングダム』(冒険企画局)、『螺旋人リアリズム』(イカロス出版)など。
今作『大砲とスタンプ』が「モーニング・ツー」初登場となる。

「2014年 『大砲とスタンプ(4)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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