明け方に止む雨 (キャラコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199605680

感想・レビュー・書評

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  • 表題作は、弟の自殺の理由を調べる裁判所の書記官と、彼に偶然協力するはめになった刑事の話。実は兄に恋していた弟、それを知りながら隠す刑事、気付かなかった自分を罰しようとする兄、それぞれの心理描写が相変わらず秀逸。

  • ・バラを育てている裁判所職員と怪しげなタバコを吸う隣人
    ・弟の自殺の原因を調べる裁判所書記官と、原因を知っている警察官
    お兄さんが実は恋愛に真面目で好感度高いです。
    ・レトロ洋もの、農場三男坊×殺人罪冤罪?の祖父のせいでその日暮らしの風景画家
    途中から逃避行になるのがドラマチックで好きです! 二人の人生が成功するのがさすがにうまくいきすぎかなと感じてしまって、☆4で…
    でもこれでバッドエンドだと印象に残るけど辛すぎだっただろうし、ハッピーエンドでいいんだろうな。

  • 相変わらず私には読み解くことが難しい作家さん。

    題材は嫌いじゃないんだけどなぁ。
    入り込むとこまで行きつけない、、、。難しい。
    もっと分かりやすい表現をしてくれればなぁ、、、。

  • あまり草間作品読んだことないのですが、こんなにオリジナリティ溢れ、しっとり余韻の残る作品描くんですね。
    最初の話。隣人が吸っている煙草が怪しいと、吸殻を勝手に大麻検査にかけるのに、だんだん隣人の人柄に触れ、本物の大麻だったらどうしよう~とパニクる真面目な事務官が可愛くて、人間味溢れててついシンクロしてしまいました。
    弟の自殺の真相を追いかける兄の話は切なかった。
    ひと昔?前の外国の絵描きの話も、攻めのお坊ちゃんが優男でトキメキました。

  • 大きく、お話は3つ。

    マンションの隣室に住む「怪しい男」との交流を描いた「夜更けに花降る」「小夜啼鳥の夜」。

    上記にも登場する里村書記官と、彼の自殺した弟の捜査を担当した刑事・結城の話「明け方に止む雨」「少し戻って」。

    外国が舞台の、殺人者の孫アーサーと地主の息子ジョゼの話「歌わない鳥」「風景画家と肖像画家」「鳥と木」。

    どれもそれぞれ違う味わいでよかったな。
    ひとつめの話はわりと軽いノリだったけど、「正しい人」っていうフレーズがやたら胸に刺さった。料理上手な男はいいですな。
    ふたつめの話は真実がつらい…けど、里村さんデリケートそうに見えて案外強いね…という感じ。時系列というかひとつめの話とどっちが先なのかな?
    みっつめの話も好きだなあ。相手には自分の生い立ちを理解できないだろう、という鬱屈を抱えつつの前半がいい。

  • …っっ!っあーーーっ!兄弟!!///

  • BL注意ー。

    ジョゼのヒゲにウケる。ポールが幸せそうでよかった。あのお別れは可哀想すぎる。

  • 里村さんの物憂い雰囲気が好きだ。色気。

  • 里村の色気がたまらない。表題作が特に好き。あの手紙はまるで呪詛。

  • タイトル通り、静かな夜のイメージが詰まった作品集。

    最初の連作の自殺した弟さんの話が切ないです。
    全くお兄さんは、そんな事思いもしなかったのですね。死なずとも良かったと思うのですが、もしかしてこれは死んでお兄さんの心に一生残る傷を付けたかったという事でしょうか。
    その結果、別の男に寝取られてしまうのも、何とも皮肉で切ない。

    巻末は草間さんでは初めて見た、外国の話。
    草間さんの海外物もいいですね。
    特にこの時代の空気が描ける方は貴重だと思います。

    表紙の絵がとても好みなので、Wカバーじゃない特典を頂きました。

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著者プロフィール

草間 さかえは、漫画家・イラストレーター。主にボーイズラブ誌にて活躍する。

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