- Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251046093
作品紹介・あらすじ
ゴッホやゴーギャン、モネなど世界中の画家にも影響をあたえた葛飾北斎。「富嶽百景」「北斎漫画」などの代表作で知られる彼は、巨大なダルマの絵をかいたと思ったら、米つぶにスズメの絵をえがく……江戸っ子たちをおどろかせ、あらゆるものをえがきだした浮世絵師でした。絵を描くことだけに情熱をかけつづけ、お金には無頓着、生涯で90回以上も引っ越しをした葛飾北斎。その魅力的な人生を伝えます。
感想・レビュー・書評
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著者の情熱を感じる一冊でした。
昔、北斎漫画を江戸東京博物館で見ましたが、圧巻でしたし、点数が多く大満足な展示だったのを覚えています。
年表や絵の写真などもあり、わかりやすく、文章も読みやすいので中学年からおすすめできます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
葛飾北斎の伝記。児童書だが大人が読んでも面白い。浮世絵、錦絵、絵草紙、勝川春章、堤等琳、狩野派、歌川広重、滝沢馬琴、蔦屋重三郎など、江戸時代の絵画や出版事情や江戸時代の出来事として耳にした事がある政治や天災もやさしく書かれていて、時代背景を理解しながら北斎の人生を読んでいくのは楽しかった。
しかし、なんと言っても北斎の天才ぶり、自由でたくましい生きざまに、読み手は力をもらうことが出来る。
私個人としては、馬琴とのエピソードや、食事は出前ばかり、片付けられない、引っ越しを93回、に驚き笑った。
富嶽三十六景、北斎漫画を今すぐに見たい衝動に駆られた。 -
世界的に有名な浮世絵師、葛飾北斎の一生を描いた伝記です。アメリカの有名な雑誌は「この一千年間で、世界の人びとに影響をあたえた百人」の中に、日本人からただひとり、葛飾北斎を選んだそうです。
みなさんは、この絵を見たことがありますか。北斎が描いた絵です。富嶽三十六景という、富士山をたくさん描いたシリーズの一つで、「神奈川沖波裏」という絵です。
北斎は、幼い頃から、何かを見つけるといつまでもじっと観察し、六歳のころからは、もののかたちを絵にうつしとるという癖がありました。そんな、北斎の子ども時代から、90歳で死ぬまで絵師として活躍していく北斎の生き方を知ることができます。
常識にとらわれない発想で絵を描き、巨大な紙に勢いよく巨大なダルマの絵を描いたり、将軍の前でも鶏の足に赤い絵の具を塗って歩かせて紅葉を表現したりと、北斎の肝っ玉の太いところが、先生はすごく好きです。自分のこだわりを大事にして、しょっちゅう誰かとけんかをしている北斎もおもしろいなと思いました。
先生がいちばん尊敬したのは、北斎が一つの流派の枠にとらわれず、いろいろな流派から学び、生涯成長し続けようとしたところです。他の流派から学ぼうとしたことで、自分の流派から破門されるのですが、それでも死ぬまで理想の絵を追い求める北斎を、かっこいいなと思いました。
北斎は、「コマ割り」を生み出したり、「変顔」、「背景の効果」などを描いていて、現代のマンガの祖とよばれています。『北斎漫画』という本も出しているくらいです。
絵や漫画に興味がある人には特におすすめの伝記です。 -
短時間でおおまかに理解したかったので、児童書にしましたが、大人が読んでも十分な面白さ。文章が柔らかく一気に読めました。伝統に縛られず、十分に天才で売れっ子なのにもかかわらず、貪欲に新しい画法を探究し、死ぬ直前まで向上心を忘れなかった葛飾北斎を尊敬します。でもお部屋がちゃんと片付けた方がいいと思う。(人のこと言えませんが)
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葛飾北斎の読みやすい、多分小学5,6年生から中学生対象にした伝記本
幅広く書かれており北斎理解の第一歩として価値高い。
これをきっかけにさまざま深めてゆけるとおもう。
但し、写楽を北斎であると決めつけているのはマズイだろう。一つの説として書くべき。