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- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251073068
作品紹介・あらすじ
明治の世に、人里離れた小さな村を訪ねては薬を届ける“まぼろしの薬売り”、師匠の時雨と弟子の小雨。医者も薬もいらないという海辺の村の秘密や、流行病にかかった者を山に捨てる村などに出合いながらふたりは旅を続ける。そんなさなか、小雨が謎の組織にさらわれてしまう。その体に奇跡を起こす力があると噂されていたのだ……。近代化の進む時代に、根強く残る因習や迷信に立ち向かっていく、ふたりの薬売りの不思議な物語。
感想・レビュー・書評
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4.5年から。薬師の時雨と弟子の小雨がはやり病のため捨てられた女の子を助けるべく来た村で、事件に巻き込まれある占い師の存在と出会う。キャラクターの設定はとっても魅力的。ただ、占い師とのラストがこの巻だけでは腹落ちしない。廣嶋玲子さんの妖怪の子預かりますのようにキャラクターの過去を深掘りして膨らませて読みたい。
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薬売りシリーズの第二弾。明治はじめに村々を人々を救おうとして歩く師匠と弟子。決して甘くない話だが、二人と、交流する人々の姿にひかれる。
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明治の始め、薬売りの時雨と弟子の小雨は、まだ迷信が生きている地方の村々を渡り歩いては、薬を処方していた。
薬など必要ないと断言された浜の村で、小雨はカキにあたって腹を壊した。時雨の薬は飲んだが、いっこうに痛みは治まらない。世話になった漁師が小雨を連れて行ったのは、「野ざらしさま」のところだった。
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