魔神ガロン (サンデー・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店 (1984年7月7日発売)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253061971

感想・レビュー・書評

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  •  宇宙人が地球人を試すために送り込んできた怪物・ガロンとその操縦者・ピックを巡り発生する騒動を描く。
     
     地球の未来がかかっている重大な事件なのに宇宙人は俵教授 一人だけに目的を告げ、俵教授も誰にも相談せずに一人だけで研究します。
     ガロンも登場時には後楽園球場に衆人環視の中落ちて来たのに、その後誰も問題にせず、俵教授が東大の地下室で一人だけで研究しています。
     地球の未来がかかっているのに変な設定です。
     
     そして、ガロンを狙う悪人として、怪盗タランテラと海龍王が登場します。
     手塚作品では悪人はスターシステムによってアセチレン・ランプやハム・エッグや東南西北らが繰り返し演じていますが、タランテラや海龍王はオリジナルの悪人です。もっとも、海龍王は丸首ブーンのようですが。


     また、タランテラに雇われて仲間入りする催眠術師・盆倉もいいキャラです。他の作品にも登場するのでしょうか。

     最後にガロンは海龍王の基地を破壊した後に大渦巻きに巻き込まれて消えてしまいます。
     これで終わりなんですか?宇宙人はどう判断し、地球はどうなったのでしょうか?
     
     秋田書店のサンデーコミックス版はここで終わっていたのですが、ネットを検索すると、続きがある版もあるようです。手塚治虫が多忙のために途中から代筆になったようです。


    OLDIES 三丁目のブログ
     手塚治虫【魔神ガロン】
      https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/04/07/205458

  • 50年前のSF作品。ポリゴン風味(時代を先取りしすぎ!?)の魔神ガロンが、その超越した力に群がる悪役たちを相手に暴れまくります。行き当たりばったりすぎるストーリー展開や生々しい代筆の跡が、当時の手塚治虫先生の多忙さを如実に表しています。

    結局、人間はガロンを有効活用することができず、ストーリー的にもグダグダになった結果の、「ピックともどもガロンを未来の世界に飛ばしてしまう」というラストには、何だか絶望感が漂っています。

  • 何気に続きが気になる・・・

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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