小説 ゆうえんち -バキ外伝- 1 (1) (小説少年チャンピオン・ノベルズ)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 54
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253107617

作品紹介・あらすじ

格闘小説の巨匠、夢枕獏が描く小説版『バキ』。〈br〉
バキワールドにリンクする最凶死刑囚たちを捕まえた少年の物語!!〈br〉
柳龍光、愚地克巳などの『バキ』キャラクターだけでなく、『餓狼伝』の久我重明、磯村露風なども登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 原案・板垣恵介、小説・夢枕獏、挿絵・藤田勇利亜『小説 ゆうえんち バキ外伝 1』秋田書店。

    待ちに待った小説版のバキ外伝の第1巻。1年くらいの連載であっさり終わるかと思ったら、まさかの本気モードで長期連載に。しかも、単行本も連載当時と同じ二段組みでイラストも掲載。

    イラストが多数あるので、いつもの『バキ外伝』と錯覚するが、久我重明の登場に夢枕獏の小説であることに気付くという不思議な感覚。板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の世界を足したような格闘技小説だ。板垣恵介と夢枕獏が描いて来た格闘家を始めとする数々のキャラクターが大挙して登場し、夢のファン大感謝祭のような世界が展開する。

    主人公は葛城無門というサーカス団出身の少年。何とあの愚地克巳の兄らしい。サーカス団を脱走し、放浪する葛城無門はラーメン屋の親父・松本太山と磯村露風から格闘技を学ぶ。ある日、松本太山が『ゆうえんち』で柳龍光と闘い、瀕死の重傷を負い、葛城無門の前に現れる。松本太山の仇を取るために、葛城無門は謎の『ゆうえんち』と柳龍光の姿を追い求める……

    本体価格800円
    ★★★★★

  • バキだけではなく、夢枕獏作品のキャラも登場する世界。
    最高。

  • 待ちに待った小説版・バキ外伝の第1巻。
    板垣恵介と夢枕獏が描いて来た格闘家を始めとする数々のキャラクターが大挙して登場し、夢のファン大感謝祭のような世界が展開する。
    少年マンガ雑誌に掲載されている小説という異質な立ち位置であるけれど、肉と闘いを文章で表現し続ける夢枕獏御大の圧倒的な説得力を伴う筆致により一瞬にして引き込まれる。
    登場する個性的かつ妙にリアリティあるキャラクターたちの半端なさと、かれらのマッチメイクの危険さがその短い文章で完全にわからされるため、マンガを読むモードで読んでもすぐ没入する。本作は、一瞬でゴー・トゥー・フィクションさせてくれるパワーは、完全なるパルプ小説のひとつだと思う。
    てか、そんな話は良いのだ。板垣恵介の『バキ』シリーズ、そして夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の愛読者は、ともかく、この『ゆうえんち』を読め、だ。

  • マスター国松、外伝の方が出演率高くてかがやくが、明らかに妖怪として書かれている男

  • うっかりしていました。獏さんがたまらなく書きたくなるこんなシチュエーションを捕まえていたとは。何これ!一気読みでした。新書判にしてはやや字が小さいか?で、挿絵があるからなのかページ数はやや多め。またその挿絵が漫画を思い出させてくれてアドレナリンがふつふつでした。満足な第一巻でした。

  • さすがの夢枕獏。一気読みです。面白し!

  • 週刊チャンピオンで連載中の小説バキ外伝「ゆうえんち」。

    主人公は葛木無門。あの柳龍光を師匠の仇という少年。時系列はバキの最強死刑囚編の前なので、柳を捕まえた少年ということですね。
    いろいろと、バキの登場人物との関わりがあったり、夢枕獏の小説の登場人物が出てきたりと、板垣恵介&夢枕獏の世界を重ね合わせて煮詰めていく様子です。

    無門の素性に驚き、師匠である松本太山の素性にまた驚く。
    克己の兄という無門。こずえの父親だという太山。いやいや、好き勝手やらしてもらっているなぁ、という感じです。漫画版餓狼伝の方も、好き勝手やらしているので、お互いにどうぞどうぞ、なのでしょう。

    刃牙とこずえが結ばれた後の、柳とシコルスキーの襲撃の際に、こずえが「私も戦う?」と構えた場面。
    太山がこずえの父親で、太山の仇は柳龍光。
    それを踏まえて読むと、また違った趣になりますね。こずえ自身はそのことを知らないと思うので、この行為は偶然なのでしょうけども。

    こちらでも登場、久我重明。どこにでも出てくるね、この方は。
    全身黒ずくめで、どこにでも現れる。それだけ聞くと、アレみたいだよね。嫌われ者の虫のアレ。

  • 漫画「バキ」の外伝小説。

    「 餓狼伝」の著者である夢枕獏による小説なら面白いに違いないでしょう。

    あっという間に読んでしまいました。
    続きが気になります。

  • バキの世界観に夢枕のキャラクターを贅沢にぶち込んだ、格闘小説。
    どちらのファンも納得できるようなよくできた内容です。
    割合一般的な格闘技から入っていくのも好印象。
    前書きで、早いところちゃんと終わらせるみたいなことを書いているけれど、秋田書店が飽きる前にちゃんと終わらせて欲しいものです。
    で、別のキャラクターを立てた続編を。(^^;

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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