- Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253158787
感想・レビュー・書評
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「のこのこ弁当」で働く元風俗嬢・ちひろさん。望むように生きる彼女に出会った人々の物語が描かれていく。オカジとマコトがすっかり懐いててほっこりする。ぼくも生き方に憧れるなあ。
「のこのこ弁当」にのこのこやってきたクレーマー!お前がケンカを売っているのは、この街で敵に回してはいけないナンバーワンの人だぞ!ネット上の誹謗中傷に留まらないクレーマーのやり方に、瞳がすうっと凍るちひろさんにゾクゾクする。ダーリン!やんちゃはダメだっちゃ!をコメディではなくガチの物理でわからせに行くのいい。あのトンカチ、完全に呪具になってるでしょ(笑) 黒く染まった夜を、白く染め直すラストもよかった。
オカジとマコトとの7つ隣の駅へ遊びに行く回も好き。ちひろさんがママだと勘違いされ、二人がにんまりするところ最高。早く帰らなきゃと焦る女性に「ちょっと遅れて怒鳴られるんだったら このくらいでっかく遅れて怒られたほうがお得でしょ?」とちひろさんが声をかけるところいいよね。こういう発想はなかったな。まさかのオチに笑ったし、ちひろさんと出会ったことで運命が変わったのかもしれないね。
ニセ女将回もこんな居酒屋行きたい!ってなる。こんなノリで一夜限りの居酒屋を開いちゃう自由さがすごい。ぼくは同じチャンスを与えられても、この自由を選択する度胸はないなあ。電車自殺をしようとした男を止めた回もそうだけど、一期一会だからこそ全力で自由に楽しんでるんだろうなあ。「じゃ お達者で」と別れるのお互いに粋すぎるよ。死というものを実感しているからこその生き様と説得力なんだよね。
そして、「のこのこ弁当」の女将・多恵さんの話もいい!この人はしなやかで自然で、人柄の良さが伝わってくる。雨なのにあたたかい。言葉の代わりに雨が降る。それですべて伝わる描写が素敵。心に波紋をやわらかく残す話だった。元気になってほしいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
帰りたくなかった家も、死にたかった朝も、ひとりぼっちの運動会も、ちひろとの出会いがきっかけで、少しずつ景色を変えて…。
“のこのこ弁当”で働く元風俗嬢・ちひろ。望むように生きる彼女に出会った人々の、7つの物語。2巻。
のこのこ弁当に嫌がらせする客とちひろさんの仁義なき戦い、ちひろさんとオカジとマコトのシャッター商店街ぶらり旅、自殺志願者とちひろさんの潮干狩り、潰れそうな居酒屋でちひろさんが一日女将さんなどなど、いい人ぶらず風流に自由に生きてるちひろさんの魅力が増してきた。
ちひろさんの影響で家の中で家族と戦って、マコトの為に運動会の弁当作るオカジの成長、ちひろさんと多恵さんの擬似親子関係など、脇の人のドラマがしっかり描かれている第2巻。 -
周囲からの評価に悩む時、それを気にすることでもないなー。と思わせてくれるマンガ。
気持ちが分かる年齢からなら楽しめるかな。 -
ちひろさんみたいな女性、魅力的だと思う。
とにかくかっけぇ。 -
ちひろさん、絵も好きだしお話もいいし、読み返したいタイプのマンガだから全巻買おうかな。
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ちひろさんは、良い人だ。
こんな人になりたい。 -
1巻で出会ったキャラクターたちが、大きな器のちひろさんの影響で温かく変わっていった様。読んで安堵&ホロリとし、また、境遇を考えると切なくなった。良作!
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元風俗嬢で今はお弁当やさんの看板娘のちひろさん。あっという間になじみ、みんなの人気者に、けど時にはひとりの時間も大事に。みなが受け入れないものを受け入れ、辛い人はほおっておけず、卑劣なヤツには鉄槌をくだし。ひだまりのようで、しなやかで、本当にいたら会って話してみたいような。
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まだまだ謎の多いちひろさん。
でも周囲を惹きつけずにいられない。
出会った人はなぜか気になってしまう。
自由であるということは
自分に責任持てるってこと。
そんな、ちひろさん。 -
孤独になれることは、
誰かと出会えるということ。
あるがままの自分で生きる孤独なちひろさんは、
そこに至るまできっと、
とても大きな傷つきや葛藤があったのだろうな。
ちひろさんがちひろさんであるだけで、
出会った人たちが救われていく。