神かくし (秋田文庫 19-2)

著者 :
  • 秋田書店 (1998年8月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253172462

感想・レビュー・書評

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  • 表紙が素晴らしく美しい。山岸涼子は、十分日本画家としてもやっていけるのではないだろうか?
    この人ほど、「決めゴマ」とそうでもないコマとの落差が激しい漫画家はいないのでは、とも思う。

    実話を元に描いた「負の暗示」。こういう題材を描く時の山岸涼子の筆致は、容赦無く厳しいものである。「天人唐草」の男性版か?一皮向けばお前も同類だろ、と剣先を突きつけられているような恐怖が残る。
    「黄泉比良坂」も良い。ぶくぶくと、出口の無い悪夢に浸かっているような感覚を覚える。この救いの無さは山岸涼子ならでは。

  • トラウマというのは何年経っても残っているものなの。

  • 表題作よりむしろ、同時収録の「負の暗示」には★5つ付けたい!実際に起こった大量惨殺事件がモデル。犯罪に至るまでの心理や背景をこれでもかと掘り下げ。身近に起こりうる恐怖。心霊より何より、本当に怖いのは“人間”そのものなのだという警鐘が聞こえてきそう。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

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