ガムガムパンチ (秋田文庫 1-96)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253175838

感想・レビュー・書評

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  • ガムでなんでも作れてしまうというファンタジー「ガムガムパンチ」と冒険活劇「ボンゴ」の2編収録。

    夢の詰まった「ガムガムパンチ」。ただ、夢は必ず終わってしまうものなので、ガムガムとクチャクチャとの別れは切ないです。ガムガムとクチャクチャは、ガムの神様が使わしてくれた存在です。ドラえもんやQちゃんと似てる。共に過ごした時間が大事なのも、別れが切ないのも。鉄板。

    インカ帝国の財宝をめぐる冒険活劇「ボンゴ」。化け物ワニのゾンビーとのあれこれは蛇足だったのではないか、と思います。失われた文明の遺産をめぐっての大冒険は、いい。これは、いくつになっても心取るものがありますね。
    今までの人生で、このテイストの作品で一番好きなのは「ヘミングウェイ・ペーパー」です。ルパンのTVスペシャル。あれ、いいよねぇ。
    ルパンのTVスペシャルは、怪盗というよりも冒険活劇の要素が強いと思っているので、好きです。「燃えよ斬鉄剣」も大好き。

  • 『ガムガムパンチ』。40年以上前に小学1~2年生向きに描かれた、それも時事ネタが多めの作品を、現代のアラフォーのおっさんが読んであれこれ言うのはヤボなので、当時の子供にはおもしろかったのかもね、ぐらいにとどめておく。
    『ボンゴ』。事故で死んだのがヒロインの「おじ」から「父」に変わったり、財宝を狙うのがヒロインの「おじの友人」から「おじ」になったり、主人公が出自を明かせず悩んでたのが別のページではあっさりしゃべってたり、森の動物が普通にしゃべってるかと思うと全部カタカナのカタコト風言語になってたり、リスが「ボンゴは人間なんかじゃないよ」と言ってたのが「人間だと思ってた」的発言をしたり、わずか165ページの作品なのに設定がコロコロ変わって自由度の高さが半端ない。あとインカ編の後に突然始まる(掲載誌が変わった?)ゾンビー編ではインカの話が完全にどこかへ行ってて潔い。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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