高倉くんには難しい(2): ボニータ・コミックス (ボニータコミックス)

  • 秋田書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253264129

感想・レビュー・書評

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  • これぞギャグ漫画。頭カラッポで読むべし

  • 面白かった!吹き出し笑いが止められなかった。

  • 2巻も高倉くんの勢いが止まらない!みんな不器用な高倉くんの虜。

  • ほんと、この『高倉くんには難しい』、とんでもないインパクトだ
    殺笑力が高い、と言い換えても、他の漫画読みから同意を得られるんじゃないだろうか
    ジャンルこそ違うけど、読み手の心に、痕をくっきりと付けられるって意味では、下西屋先生の『世界はハッピーエンドでできている』に匹敵する
    冗談抜きで、この『高倉くんには難しい』を読んで、一度も笑わないってのは難しい、いや、不可能だろう
    塩の中から一粒の砂糖を見つける、月に行くために新聞紙を42回折るのと同じくらいに、人の力じゃ無理だ、と断言したい
    人間、やる気さえあれば不可能はないって説は間違っちゃいないが、無理なものは無理だ
    笑ったら、歯に電気を流してやるとか、尻に焼けた火箸を押しつける、と脅されたって、我慢できまい
    それくらいの笑いの衝撃が、この『高倉くんには難しい』には詰まっている
    こんだけ、本気で読み手を呼吸困難にさせようとしているのだから、(3)が出る頃には、大きな賞を獲得しているんじゃないだろうか
    仮に、私がその手の企画の選考委員なら、ギャグマンガ部門の候補の一つとして、これを挙げるだろう
    事実、この(2)の帯には、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出、とある。なら、有り得ない話じゃない筈だ
    私は読書中に、何かを飲む事が多いのだけど、この『高倉くんには難しい』を読む際は、近くにコップを置かない事にしている
    飲み物を噴いて、本を汚したくないからだ
    あまりいないとは思うが、うどんやそばを食べながら読むのも止めた方が良いだろう
    この『高倉くんには難しい』の魅力は、ただただ、シンプルに面白くて笑えるコトだが、同時に、高倉くんの努力に励まされると言うのも小さくない
    高倉くんは、決して、ポジティブな方ではない。でも、自分が不器用で、何一つ、人並みに出来ない事を自覚した上で、出来るようになろう、と努力が出来る、ナイスガイだ
    ぶっちゃけ、自分より下の奴がいるなら大丈夫、と油断している人は、高倉くんの頑張りを見たら、自分の顔から火が出るほど、己の慢心さを恥じるのではないだろうか
    何も出来ないからと諦めず、自分なりに全力で頑張る、それで周囲に多大な被害が出ようとも、その罪悪感も踏み台にして、もっと頑張る、これは高倉くんの人間力が高い証拠である
    そんな高倉くんは異常だ、と感じるだろう。ただ、この『高倉くんには難しい』の中で、最もヤヴァいのは、こんな高倉くんに純粋な善意から優しくし、彼の努力をサポートしている綿貫さんじゃないだろうか、と私は思っている
    ぶっちゃけ、高倉くんが周囲をメチャクチャに掻き回す要因の主を占めているのは、当人の不器用さだが、綿貫さんの優しさも増長させているよなァ
    まぁ、綿貫さんが知らない所で、イメージがとんでもない事になっている事を考えれば、一番の被害者とも言えるんだが
    この二人の間にある感情は、恋愛のそれでないのも、読みやすさを感じさせる
    ぜひ、この『高倉くんには難しい』、実写化してほしいものだ
    私は、あまり、映画監督には詳しくないのだが、『銀魂』、『斉木楠雄のΨ難』でメガホンを取ってくださった福田雄一先生なら、この作品の殺笑力を殺さずに実写化してくれる、と思っている
    傍迷惑な不器用さが許されるほどのイケメンとなると、また、キャスティングが難しくなってしまうだろう。ただ、高倉くんの身体能力を考えると、ジャニーズよりは、仮面ライダーかスーパー戦隊で活躍している若手俳優が適役だろう
    綿貫さんも、そんな高倉くんの個性を笑って受け入られる器の大きさが滲み出ている必要があるので、これまた、レベルの高さを求められそうだ
    腹筋の線が深くなった、この(2)はどの回も強烈だが、私的に最も、一篠イズムを感じたのは、第14話「高倉くんと動物」だった
    人間らしくなる前の、黒神めだか並に、動物から恐れられてる高倉くん。悪気も悪意もないからこそ、余計に恐怖は煽られる。本能に訴えかけてくるレベル
    自殺を考えていた人に、生への渇望を取り戻させたとは言え、彼の落ち込むようを目の当りにすると、結果オーライとも言い難い。このやるせなさこそ、一篠先生の真骨頂とも言えるんじゃないだろうか
    この台詞を引用に選んだのは、恋愛ってのは、理屈で割り切れるもんじゃないな、と感じたので。人に惚れるのに、それっぽい理由はいらない。心で考えるもんだ。まぁ、相手が不器用だと、心臓が現実的に止められかねないから、注意、いや、警戒は必要なのだが

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