怖い絵3

著者 :
  • 朝日出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255004808

感想・レビュー・書評

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  • なんか、エロくて怖いのがあってどういう感情を持って読めばいいか混乱した。
    でも、書いてること自体はすごく面白かった!

  • 一見怖いものは何一つ
    描かれてないのに、

    居心地の悪さというか
    薄ら寒いものを感じる
    のは、

    後世に生きる私たちが
    そこに描かれたものの
    背景に宿った異常性を
    感知できる故。

    例えば、陶器のような
    白い肌で微笑む中世の
    女性たち。

    彼女たちが美白のため
    全身の肌に水銀入りの
    化粧品を塗りたくって

    水銀中毒で亡くなって
    いったことを知ると、

    もうその美しさに目を
    細めることはできない
    ように。

    思うに数百年後の人々
    が現代の私たちの生活
    を知ったとき、

    同じように感じるもの
    がそこかしこにあるん
    でしょうね。

    使い捨てプラスチック
    容器を多用して環境を
    破壊し自分たちの首を
    絞めてる様子や、

    一日中スマホに、その
    掌に握った小さな画面
    に没入して、

    挙げ句車の運転中にも
    気を取られ深刻な事故
    を起こしてる様子など、

    枚挙に暇がないかも・・・

  • ふむ

  • 絵画の歴史的背景や人のつながりが分かり、多角的な見方ができて、面白い。

  • シリーズ全て面白かったです。

  • ホガースの『ジン横丁』の退廃とゲインズバラの『アンドリューズ夫妻』の美しき田園風景で当時の階級の差をまざまざと見せる方法はインパクト大!
    詳しい解説で当時の状況を読み、絵画でそれを目に刻む。
    あとがきにもある通り、絵画を見るには知識が必要だと深く感じました。

  • 絵画に込められた意味や、制作された背景について書かれている。

    見るからに怖そうな絵、見た目からは怖さが分からないが理解することで恐怖を感じる絵など様々あった。

    ただ単に絵を見るだけではなく、知識を持って見ることで、理解が深まる上に、鑑賞するのが楽しくなるのではないかと思う。

    この本では、絵画作品の内容だけでなく、当時の社会背景なども学べた。

  • <閲覧スタッフより>
    中野京子著の大ベストセラー「怖い絵」シリーズ。見るからに怖い絵もあれば、歴史的背景やシチュエーションを知ることによって怖さが分かる絵もあり、何度も絵を見返しながら読むとさらに怖さが伝わります。一度読みだすと止まらない中毒性のあるシリーズです。
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    所在記号:723||ナカ||3
    資料番号:10212022
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  • また登場のレーピン
    エゴンシーレもまたよし

  • シリーズ完結編
    中野京子さんの語る魅力的なエピソードは言わずもがな、
    今回は「怖い」というよりも後味が悪いような、どこか悲し結末のストーリーが印象に残っている。

    ベアトリーチェ・チェンチ、死と乙女、かわいそうな先生など、時に、女性が抗えない何かに打ちひしがれ、悲壮感や虚無感を持った題材は、辛く悲しい物語だけども、人々を魅了する艶美な部分と怖さを掛け合わせた唯一無二の存在として語り継がれている。

    私もその魅力に憑りつかれた1人であり、さらなる「恐怖」を感じたくなる。
    中野京子さんの他の作品も気になる今日この頃です。

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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