- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255005447
作品紹介・あらすじ
これからの時代に、ずっと使える教養を身につける。
感想・レビュー・書評
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コンピュータ自体のしくみをわかりやすく説明してある本。
おすすめの読者としては、普段PCを使っているけど具体的にPC内部で何が起きているかわからない、または考えたことがない人に特におすすめかと思われます。
対話形式なのと一つ一つ疑問に答えながら進むので非常にわかりやすい本です。 -
「コンピュータについて何も分かってないけど、恐る恐る使ってる社会人の代表」みたいな私が楽しめる。
日頃の仕事の足しにはならなそうだけど笑、コンピュータのブラックボックス感が多少やわらいだ。
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2022.02.02
森田真生さんの本から始まり、コンピュータを知りたくなった知識欲を持続させながら辿り着いた本。
二進法の回路の仕組みなどはある程度分かってきたが、記憶装置、CPUの役割などさらにハードに照らしてコンピュータとは何かを知ることができた。
終章のメールシステムの話はさらに興味深いが、これだけ上手くできたシステムを作り出した人類とは本当にとんでもない、少し怖くなる。
パソコンは判断しているだけかもしれないが、もはや思考しているようにも思える。
それが人工知能なんだろう。
2010年に書かれたとは思えない良本。
次は電子工作をやってみたくなってきた。 -
【書誌情報】
判型:四六判正寸並製
ページ数:352ページ
ISBN:9784255005447
Cコード:0095
発売日:2010/09/08
コンピュータのひみつ
山本貴光 著
定価: 1,760円(本体1,600円+税)
<できることは無限大。では、なぜ動くか説明できますか?>
私たちはコンピュータに囲まれています。この「究極の道具」なしには1日だって過ごせない――そんな道具を、いつまでも便利な(でも時々調子が悪くなって困る)魔法の箱のままにしておいていいのでしょうか。
そこで本書は、「使ってるけどよくわからない」という人に向けて、「コンピュータの肝」を講義し、まとめました。なぜ“計算”で音楽が聴けるのか。そもそも、なぜ“計算”できるのか。
ふだん使っているときの実感を手放さず、また中途半端なたとえ話でお茶を濁すこともなく。初歩から本質まで、誰にでもわかる言葉で。あなたはきっとはじめて、この道具の核心――「記憶(の書き換え)」とその「見立て」――を理解することでしょう。
「一度自分にインストールすれば、(……)多少ソフトやハードが変化したとしても、それが再び魔術に見えてしまうことはない。そんな胆力のある、肝の据わった理解こそが、長い目で見て有効だと思います」 (あとがきより)
この理解は一生ものです。
〈https://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255005447/〉
【簡易目次】
1 コンピュータがわかる、とは?
2 コンピュータは万能の機械?
──宿題 コンピュータにできないこと
3 コンピュータはなぜいろんなことができるか
4 私たちは記憶をいじっている
──Q&A コンピュータの記憶について
5 機械の中にはだれもいない
──Q&A コンピュータのハードについて
6 補講 インターネットとメールの仕組み
──Q&A インターネットとメールの仕組み
あとがき
【メモ】
著者による連続記事。
①https://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/20100823/p1
②https://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/20100823/p1
③https://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/20100903/p1
④https://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/20100907/p1
⑤https://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/20100911/p1
⑥https://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/20100923/p1
『コンピュータのひみつ』(山本貴光 朝日出版社 2010)
【目次】
題辞 [002]
もくじ [003-009]
コンピュータがわかる、とは? 011
はじめに 012
ディジタル世代でもわからない 014
コンピュータと、どう付き合ってる? 016
かつてのパソコン少年 018
ブラックボックス化 022
パソコンのどこがわからないか 023
「わかる」とはどういうことか 025
「大体のことがわかる」ということ 026
入門書を読めばわかる? 028
2 コンピュータは万能の機械? 031
「できること」と「やりたいこと」の比を考える 032
潜在性 035
用途が無限にある道具 036
バグは潰しきれない 037
コンピュータは「計算機」? 040
最初は計算機を作りたかった 043
新しい名前をつける 045
コンピュータにできないこととは? 048
翻訳できるか 049
人間が指しているかのような将棋ソフト 052
データ・マイニング 054
コンピュータは、サイコロを作れない? 056
「でたらめ」の作り方 058
宿題 コンピュータにできないこと みんなの答え 061
その1「人間にも仕組みがよくわかっていないことはできない」
その2「コンピュータには創造性がない」
その3「ふたつのことを同時にできない」
その4「○○そのものになることはできない」
その5「あまり複雑すぎることは再現できない」
3 コンピュータはなぜいろんなことができるか 071
コンピュータの正体とは? 072
回路を組み替える 073
「コンピュータにできないこと」に対する山本さんの答え 076
コンピュータを丸裸にする 077
ソフトウェアを消していく 079
装置を追加する 082
ハードウェアの限界 084
画像データの正体 085
16進法 088
数字の塊はどこにある? 090
1マスは1ビット 093
数字の塊をディスプレイに送る 096
「あひるうさぎ」の画像を、音で聴く 097 絵として見るか、音として聴くか 099
絵をどうやって音にしたか 101
数字を絵にする 102
4 私たちは記憶をいじっている 109
入力はどうなっている? 110
「K」を記憶領域にしまうには? 112
符号化 115
暗号読解表 119
さまざまな文字コード 122
フォントで表示する 128
どうやって文字を削除する? 132
私たちは、記憶領域をいじっている 137
アナログをディジタルにする 140
「できること、できないこと」のまとめ 142
Q&A コンピュータの記憶についてみんなの質問 143
その1「なぜ記憶って言うのですか?」
その2「どうしてフリーズするとデータが消えるの?」
その3「動画の仕組みは?」
5 機械の中には誰もいない 157
ソフトの動きをよく見てみると 159
ユーザー・インターフェイス 161
「高速紙芝居」 163
OSの服を脱がせる――コマンドプロンプト 165
現在のOS(Windows)はビジュアルで見せているだけ 169
そんなこともあろうかと 172
見えないけど記憶している I75
プログラムに迫る 178
プログラムはどこにある? 179
プログラムって、なに? 180
あらゆる機能を備えたソフト? 182
プログラムとソフトウェアはどう違う? 184
プログラムとは、「前もって書かれたもの」 185
電卓のソフトがやっていること 188
コンピュータになにをさせたいのか 191
機械の言葉 194
人間の言葉 198
電卓のプログラムを見てみよう 201
1行目から順に実行される 204
動詞だけ読むと単純 206
記憶領域に名前をつける 208
分かれ道も作れる 210
計算と演算 211
「判断」のためのふたつの演算 213
関係演算 215
論理演算 217
ぐるぐる回る 221
「1+3=」の例、2周目以降 224
プログラムのまとめ 226
通訳と翻訳 228
そしてハードへ 232
コンピュータの4つの主要部品 233
CPUは、4つに分かれている 238
CPUがプログラムを実行する 239
「計算」をしているのは演算装置 242
演算の正体 246
Q&A コンピュータのハードについてみんなの質問 254
その1「拡張用スロットってなんですか?」
その2「クロック周波数ってなんですか?」
その3「コンピュータが壊れやすいのはどうしてですか?」
6 補講 インターネットとメールの仕組み 261
インターネット以前/以後 262
メールはどうして届くのか、その前に 264
相手のコンピュータの記憶領域に置く 266
どうやって特定のコンピュータにデータを送るか 267
インターネットはバケツリレー269
LANとWAN 270
通信用の信号に変換する―― LANカード 275
どうやってお互いを区別している? 277
名前をつけるには? 279
LANの規格――イーサーネット 281
LANカードの製造番号―― MACアドレス 285
PC同士をつなぐには――スイッチ 287
WANに接続するための装置――ルーター 289
インターネットにおける住所―― IPアドレス 291
つながっているほうへ向けて送り出す――ルーター 295
パケットに分ける 298
ちゃんと届けるための仕組み―― TCP 301
接続の仕方――ピアトゥピア型とクライアント - サーバー型 302
セラー・ヒアラとクライアント・サーバー型 302
サービスするためのプログラム――サーバー303
サービスを受けるためのプログラム――クライアント 305
どのアプリケーション用のデータなの? 306
メールを送るサーバー ―― SMTPサーバー 308
ドメイン名をIPアドレスに変換――ドメインネームサーバー 310
メールを受信するサーバー ―― POPサーバー 312
Q&A インターネットとメールの仕組み みんなの質問 316
その1「ウェブサイトはどのように表示されるのですか?」
その2「Google はどうやって検索しているんですか?」
あとがき(山本貴光) [324-347]
著者紹介 [348] -
昔からコンピュータが苦手だった。しかしこれについて知らなければ、今感じているこの気持ち悪さは一生取れないのではないか。
コンピュータとは、コンピュータが当たり前になっているこの世界とは一体何なのか。
それが知りたいと思い読んだ。
質問と、それに対する返答という対話形式で書かれていて、疑問を一つ一つ確認しながら無理のないペースで読み進めることができた。
特に面白かったのは、プログラムの実行を、物理的にはどのように行っているのかという話。
電流のオン・オフによって、二進数の1と0を作る。いくつかの基本回路を組み合わせることで複雑な命令を表現することができる。回路がどういう仕組みで作られるのか、少しわかった。
コンピュータは、様々な用途に使える潜在性を秘めた存在だが、一方ではただの「もの」に過ぎない。ただの「もの」が、どうしてこんなに高度な機能を実現できるのか。その視点が、コンピュータを理解する上では大切だと思った。 -
コンピュータについての知識を得るというより(その点でも分かりやすい書籍ではあります)、これは本文でも触れられていますが、コンピュータについて「なんでだろう」と思えるようになることがこの書籍の良いところだと思います。
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コンピュータ業界に20年近く勤務しているため、本に書かれていることは大体知ってはいるものの、基本的な事を改めて考えると気づきが得られた。
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コンピューターのしくみをめっちゃ知りたい!
だけど全然知識ない!興味はとてもある!
という人にぴったりな感じの本。
興味、理解力がないとちょっととっつきにくいとは思うけど。
基本情報、応用情報を持っているのでスラスラ〜と読めた!
っていうのが理想だけど、読みながら自分がきちんと理解できていなかったところでつまづく。
資格の勉強などを通してバラバラに勉強してきたことをひとつなぎにするのにぴったりな本。
また時間を置いて読み直したい。
今度はスラスラ読めますように。笑
なぜ古いPCでDVDを見れないか
→画面に表示するためのデータが記憶領域に入らないから
ソフトウェアとプログラム
→基本的には同じ。ソフトウェアはハードウェアの対比。プログラムはデータファイルとの対比。
CPUには、さまざまな演算を実現するために組み合わされた電子回路が数千万個という単位で組み込まれている