涸れた轍

  • 朝日出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255009049

作品紹介・あらすじ

近代中国の村や町の片すみに生きる庶民の群像を描いたアンソロジー。
各作品の登場人物は、厳しい現実の暮らしの中、切ないほど健気で、同時にしたたかでたくましく、それぞれ魅力にあふれている。
やはり貧しい地方の出身で、地味ながら着実に作品世界を築きあげてきた中国作家協会所属の著者が彼らに注ぐ暖かい眼差しや熱い思いは、読んだ者の心を揺さぶらずにはおかない。
唯一の中篇である表題作『涸れた轍』は著者にとって大きな転換点といえる作品で、群体としての人間の存続の物語を、大河を思わせる壮大なスケールで展開、長篇作家としての資質が見られる。

著者プロフィール

1948年、江蘇省豊県に生まれる。高等学校卒業後、農業に従事しつつ、地方の放送局、県の宣伝部で編集などを行う。1981年、処女作『売驢(ロバを売る)』を発表し、全国優秀短編小説賞を受賞。1984年江蘇省作家協会に入会し、以後、江蘇省作家協会副主席、雑誌『鐘山』編集長などを歴任、作品を発表しつづけている。作品は『趙本夫選集』8巻にまとめられており、代表作には『売驢』『絶唱』『鞋匠与市長(靴屋と市長)』『天下無賊』、長編小説『地母』三部作などがあり、数々の文学賞を受賞している。

「2016年 『涸れた轍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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