カッコーの娘たち (ソノラマコミック文庫)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257723561

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  • 母が入院してそれぞれ親戚の家に預けられることになった三姉妹のさびしく愛を求める気持ちや大人になって行く様や交流を描いた物語。次女ビリーの不遇、どうしようもない孤独感や雨に凍えるような情景が切ない。

    大学生アーサーは少女達にテニスのコーチをすることになったが、そこへ邪魔しに来た不良少女フェンにテニスの才能を見出し、慕われるようになるが、突然やめると言い出す。彼女はレイプ被害にあい、家でも養母によくされてない事に怒りを感じるが...。
    わたしあんなことに負けたりしない、という少女の言葉に救われる物語だ。

    少し足の悪い少女と友人になった小学生が転校するまでの彼女との交流を描いた話。子供の頃の女の子同士の空気感を思い出す。

    砂漠の暴君と恐れられる王様の下へ、王女と称して差し出されたのは衛兵の娘。だけど、同じ様な境遇で送られてきた他の娘と少し違う彼女を王様は好きになり、喜んで欲しくていろんなことをするが、望みを叶えて最後に彼女が去ってしまうことが怖くなり...。
    最後のシーンが意味深な不思議な話だった。

    恋人だと思っていた人に君と自分から会いたいといったことはない、と振られ、傷心の旅で空襲で焼け落ちた廃墟があるドイツの街へやってくる。そこで幽霊の少年と出会い、生きる気力を取り戻していく女性の話。
    自分だけが好きで、しかも相手が誠実じゃないのってすごくしんどい。

    バーで歌うマリエに惚れて、通いつめいつしか一緒に過ごすようになった青年だけど、彼女の歌の中に登場する恋人が最近自分が知り合った人だと気付き、引き合わせる。
    唯一日本が舞台の作品。青年の失恋がちょっと切なくもあり、不思議な暖かさのある話だった。

  • どうして彼女が描く世界はこんなにも美しくやさしくわたしを包み込むのだろう。

  • ヤフオクで270円。講談社コミックスミミ。昭和54年3月発行。

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著者プロフィール

漫画家

「2019年 『女性学・男性学(第3版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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