永久帰還装置 (ソノラマ文庫 か 9-1)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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本棚登録 : 130
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257769903

感想・レビュー・書評

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  •  時空を超えて犯罪を犯す『ボルター』とそのボルターを追跡する刑事の戦いを描いた作品。本作品は刑事と、その上位世界から来た二人の戦いに巻き込まれる下位世界の人間との二つの視点で描かれており、メタ的な設定に違和感を感じさせないような作りとなっている。とはいえ、この作品内での真実は途中まで読者にゆだねられるので、人によっては難解な作品かもしれない。

  • 「帰還」と「正義」をテーマに、人間の理解の外の世界からやってきた男と、彼によって存在を操作された女が、ともに自らのありようを問い直しながら絆を結びあう出会いと別れの物語。
    物語の特に前半は概念的で、主人公「永久追跡刑事」とその標的「ボルター」の超越性の解説にかなりページが割かれている。この二人には世界を改変する能力があるため、どこまで干渉可能なのか、何が現行の時系列において事実なのか、など、私の弱い頭ではやや混乱した。もう少し熟読してみたいところ。
    キャラクターがとても魅力的だった。国家的諜報機関を主な舞台にしているので、登場人物はみな性格にも能力にもクセがある。シリアスな駆け引きから、意外にも笑わせてくれる掛け合いまで多々あり、楽しめた。
    後半には派手な展開も多く、500ページの厚さながらさらりと読み切れた。

    サヴァニンかわゆす!

  • -

  • 表紙が……

  • なんか煙に巻くような話だった。虚構と現実の禅問答な感じの作品だった。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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