ライトジーンの遺産 (ソノラマ文庫 か 9-2)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
3.59
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本棚登録 : 100
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257770053

作品紹介・あらすじ

人類そのものを支えるはずの人工臓器。そして、それに絡む事件や奇怪な現象が絶えない未来都市。菊月虹は、そんな大都会の底で自由に生きる。紙の本とお気に入りのウイスキーがあればいい。だが、彼は大手人工臓器メーカーの遺した「人造人間」。それゆえに、臓器を巡る犯罪とは無縁ではいられない。市警中央署第4課、通称「便利課」の新入り刑事とともに、ハードな捜査にたずさわる日が続く。

感想・レビュー・書評

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  • 私が神林先生に出会った作品です。

    内容は臓器移植が当然の世界で臓器会社のトラブルに主人公が巻き込まれる、あるいは関わっていく感じです。その主人公も一筋縄ではいかないのが神林作品の面白いところ。説明すると長くなるので、書店であらすじをお読みください。

    連作形式で、短編集としてのんびり楽しむことができると思います。またライトノベルのジャンルになるので、とっつきやすいかと思います。が、いわゆる重厚なSFを求めている方には物足りないかも。


    裏話ですが、実は目次をよく見ると、そこには……。それはご自分の目でご確認をww

  • 短編集の形式を取っているが、主人公は皆同じで連作になっている。読みやすいし面白かった。

  • ハードボイルドテイストなSFなんだけど、説教臭いというか、クドイというか、イマイチだった。

  • 20070917
    2週間

  • これぞ神林長平という独特の世界観です。おもしろいです。新装版の表紙はなぜか高河ゆん。

  • 設定とかは割と重めだったりしたんですが、軽妙だったなあという印象が。

  • 神林作品にしては結構あっさり目な作品。主人公と新米刑事のコンビが大好きです。カバーイラストで退いてはいけません(笑)

  • 作家より前に高河ゆんのイラストの表紙に惹かれて買った本。なのにイメージがでないってのは、寂しい限り。で、読んでから「戦闘妖精・雪風」や「敵は海賊」の作者であった事に気がついた。上記2冊とは趣が少々違うが、やはり神林氏の話はおもしろいと思う。
    本書は人工臓器が手放せなくなった未来のお話。巨大臓器メーカー・ライトジーン社(すでに解体された)に作られた人造人間・菊月虹が、市警中央署第4課(通称便利課)刑事と協力して、時に自らの特殊な能力も駆使しつつ、さまざまな事件の捜査に携わる。人間の臓器をテーマにした短編で構成されている。
    双子の兄にも負けない能力がありながら、それを使うこともせず、ただ淡々と自堕落なおっさんの日々を過ごす虹の哲学が良い。
    そして彼と切り離せない存在である申大為が、ありとあらゆる意味でこの話の中では最強である。それがどういうことかは、最後の章で明かされる。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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