ますむら・ひろし作品集 (7) ヨネザアド物語

  • 朝日ソノラマ
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257901020

感想・レビュー・書評

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  • 100パー好きと確信しながらも、シリーズ途中しか書店で見かけず、宮沢賢治関係以外には手を伸ばしかねていた。
    が、本書、羽良多平吉の装丁が素敵で、アタゴオルの外伝かなーと思って買ってみたら、なんとデビュー作であり、アタゴオルの出発点なのだった!
    架空戦記ものとしての表題作、いくつかの作品はひさうちみちおっぽいなと思いきや、逆だったり、ヒグチユウコを思い出したり。
    まあ連想はいいとして、作風も内容も100パー好き!
    ぼちぼち手を伸ばしていこう。

  • この世界観が好きな人にはかなりの中毒性あり。休日に酒を飲みながら読みたい漫画指折り3本にノミネートされている。(私による独断で)
    いよいよクライマックスの戦いに突入するってときに、いきなり主人公、猫のヒデヨシは「オレ 行かねえ」と言って帰るという超展開。今までの戦いはなんだったんだよ!と爆笑しながらツッコむことになるだろう。急展開には色々作者の事情もあった?ようだけれど、それもひっくるめて面白いことこの上ない。ぜひ!読んで欲しい。

  • 「グスコーブドリの伝記」のますむらひろしの初期の作品集をが出てきたので再読。

    ジャンプで手塚賞準入選の「霧にむせぶ夜」から、ガロ連載の「ヨネザアド物語」など。

    このころのますむらひろしには、漠然とした不安感とか不吉な予感とか、を感じる。
    龍も魔法使いも出てくるファンタジーであるはずの「ヨネザアド物語」には、なんかこう「革命」とか「ベトナム」とかの60年代の匂いがプンプン。ファンタジーを通じて階級闘争を描こうとしていたのでは?
    てんぷらも、長髪で髭だし・・・。でも、ひでよしは、最初からひでよし。

    静かで鉱物的、夜空が綺麗、めくった最後のページの1枚絵でオチをつける、構成はこのころから。

  • ますむら御大の初期の大作です。

    『アタゴオルは猫の森』からこれ読むと絵柄・ストーリー・台詞に度肝抜かれます。
    ただ、剣と魔法と機械文明の混在する大戦争に巻込まれたヨネザアド大陸でも彼『ヒデヨシ』はやはり不死身だった(爆)

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著者プロフィール

1952年、山形県生まれ。1973年に「霧にむせぶ夜」が第5回手塚賞に準入選しデビュー。ヨネザアド大陸のアタゴオルという架空の土地を舞台にした代表作「アタゴオルシリーズ」をはじめ、ファンタジックで童話的な作風が特徴。1997年、第26回日本漫画家協会賞大賞受賞。一連の宮沢賢治作品の漫画化の業績が認められ、2001年には宮沢賢治学会より第11回イーハトーブ賞を贈られている。現在、「しんぶん赤旗」日曜版に『銀河鉄道の夜 四次稿編』を連載し、全4巻の予定で刊行中。

「2023年 『グスコーブドリの伝記――ますむらひろし賢治シリーズ③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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