- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784259547219
感想・レビュー・書評
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春夏秋冬別に、私たちの身近で生息する虫や植物の生態・特徴について、見開き2ページで紹介した生き物雑学集。題名にある働きアリは本編のうちの2ページ分に過ぎません。
「空飛ぶぬいぐるみ―マルハナバチ」(春)、「ブロック塀は海の味―カタツムリ」(夏)、「ハートで勝負―カタバミ」(秋)など、紹介にユニークな副題が付いています。名前だけではピンと来ない生き物についても、1項目に1つ精巧に描かれた白黒イラストがあるので頭に浮かびやすい。土もないコンクリートの隙間に咲くスミレの種子はどう運ばれているのか、コウモリの出す超音波に対抗するガがいる等、生物に全く精通していない私にとっては「へー!」の連続でした。
詳しく学びたいという方にとっては情報量は少ないけれど、気軽に生物雑学に触れたいという方にはおすすめ。著者の易しく柔らかい説明にも助けられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分と同じ感想を持つ人が多く安心した。
ネットで買ったためビジネス本だと思っていたが生物の小話的な内容だった。
アリの話も深掘りされずがっかり。
生き物が好きなら楽しめる1冊。 -
副題を見ずに、「働きアリの2割はサボッている」だけで図書館から借りた本。
身近な動植物・昆虫たちの「へぇ~」な本です。
身近にサボっている人がいるので、サボるアリについてもっと掘り下げて書かれているのかと思ったら、サラっとしか書かれていません。がっかり。
期待せずに読んだら、それなりに面白いのでしょうが…。 -
昔、自社の当時の社長が働きアリの2割はサボっている、という話を全体会同で話したことがあって、それによって結局何が伝えたかったのか未だにわからないんだけど、生態学的な解釈が知りたくて手にとった本。
でも、期待していたのとだいぶ違う本で、その答えはここにはなかった。
いや、ほんとにあの時の話はほんとに謎なので誰か教えて下さい...
個人的には、おそらくは Googleの20%ルールやハンドルの遊びと同じように、自分たちを動的に変えていく為に必要な仕組みであって、「サボる」というのは表現がよくないと思う。
ともあれ、この本は単なるエッセイ集で、表題の話も見開き2ページで扱っているだけだった...残念。 -
H26.9.25
もう少し突っ込んで書いてあるともっといい。 -
静岡県農林技術研究所、農村植生管理プロジェクトリーダーである稲垣栄洋氏が、
新聞のコラムに連載されていた自然観察もの。
虫や草花について見開き2ページに一話ずつ、86ものエッセーが載っているのだが、
愛情あふれる目線と、毎度ながらのユーモアたっぷりのぶっ飛んだ比喩が素晴らしい!
中一の息子と一緒に楽しく読ませて頂いた。
別の著書も読んでみたい。 -
さまざまな動植物に関して、春夏秋冬に分けてその習性などを紹介している。
ふーんとかへーとか思いながら読んだけど、最終的には「不思議ですね」でまとめられていることが多くてちょっと物足りなかった。
でもそれは、まだ解らないことだったり諸説があることだったりしてこちらとしても「不思議ですね」という風に思える。
おわりにで作者が言われているが、「向上心のない命はない」し、「「よりよく生きたい」」とどんな生き物も思っている、というかそれが遺伝子レベルで定まっているのだと実感した。
むしろそれを追い求めることが、「生」そのものなのだと思う。
擬態したり、性別によって役割を分担したり、共生したり、毒を保有していたり。
いろんな工夫があっておもしろいなぁ。
ちなみに表題作の「働きアリの2割はサボっている」について。
働き者を各集団から選抜しても、やっぱり2割は働いているふりして怠けているそうな。
それに対してどうしてか、という説明がなかったから少しガッカリしたけど、平行して読んでたなにかの本に(なんだったっけ)ボーダーブレイクというのがあった。
ある集団が150人以上になると怠けるもの、悪いことをやらかすものが出るっていう。 -
表題と中身は全く異なってます。純生物に関する四方山話ですね。そういうのが好きならどうぞ。
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とても読みやすい。あっという間に読んじゃいました。一つの話題が見開き一ページで、少し物足りない感じがしますが、ポイントをついた説明でおもしろい。
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登録日:5/10