坂口恭平 躁鬱日記 (シリーズ ケアをひらく)

著者 :
  • 医学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260019453

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『独立国家のつくりかた』などで注目を浴びる坂口恭平。きらびやかな才能の奔出の一方で、鬱期には強固な自殺願望に苛まれ外出もおぼつかない。青年期から躁鬱病に悩まされてきた著者は、試行錯誤の末、この病はもはや自分では手に負えないと諦め、「意のままにならない『坂口恭平』をみんなで操縦する」という方針に転換した。その成果やいかに! 著者自筆イラスト77点一挙収載、涙と笑いと感動の当事者研究!

感想・レビュー・書評

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  • 身近な人達が悩み苦しんでいる躁鬱病のなんたるかを知りたくて、読み始めました。作者の坂口恭平さんと回りの方々の言葉に私の方が励まされる一冊でした。
    人との関わり方が素敵。

  • 中国に出征し、復員後、躁鬱病になった亡き祖父を思い出し、他人事とはおもえなかった。祖父もまた、自分の国を作ろうとしていたのだろうか。子供だった自分にとって祖父はちょっと奇妙で、ちょっと愉快な存在だった。坂口恭平の娘アオちゃんの気持ちがよくわかる。もしも祖父がこのような日記を残してくれていたなら、どれだけ嬉しかったことだろう。

  • 僕は精神のことを言い訳にする奴に厳しい。いや、厳しかった。
    躁鬱病という言葉を初めて聞いたとき、そんなの誰だってなるじゃないか、と思った。軽い鬱状態、なんてことをいうヤツには、じゃあこっちだって軽いアル中ですよ、と返してやりたい。けれど、躁鬱を利用して、その波の狭間から出てくるものがあるのだなあ、と感じた。苦しくても真ん中に止まったら駄目だと。いつもの著作を生み出す背景に、こんな闇もあっただなんて。けれど安心した。その両極を本人は意識しきれていないのだというが、妻は両方を知り、そして屁とも思っていない。
    というわけで中身はまあまあのアップダウンぶり。それ以上の妻の安定ぶり、というより神ぶり。実は妻が主人公だったのだ。
    鬱モードの背景は本当に鬱な感じだ。けれど、狂気まではいかない。手が届きそうな鬱と、ちょっとだけ先にある躁。なにが自分と違うのか。外で髭をそっている人は大抵面白い人だから話しかける、これか。

  • 図書館で20分ほどしかなかったのでさらっと読んだ。

    共感、、というかなんというか。
    これからもっと坂口恭平さんを知っていきたいと思った。

  • 坂口さんの著作の中でいちばん読み返すことの多い一冊。『鬱記』が貴重で。

  • このひとの躁鬱。

    奥さんであるフーさんと、子どものアオちゃん。
    三人でバランスをとりながら暮らしてる。

    才能と仕事と収入もある。

    鬱をやり過ごすのはしんどいだろうけど、読む限り、うまく躁鬱と付き合って過ごしている。

  • シンプルに、生きてみようと思った。
    肩の力が抜けて、世界の色が変わったかんじ。

    重ねてしまう。自分とも誰かとも。
    だからこそ、今読めて良かったと思う。
    坂口家すごくすてき。

    大自然をそのまま受け入れてみよう。


    これ都電で読んでたら、隣りに座ったギター持ってるおっちゃんに「それ面白いよね、好きなんだ恭平くん。」って話しかけられて面白かった。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99651716

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著者プロフィール

1978年、熊本県生まれ。料理家、作家、建築家、音楽家、画家。2001年、
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、路上生活者の住居を収めた写真
集『0円ハウス』を刊行。2008年、それを元にした『TOKYO 0円ハウス 0円生
活』で文筆家デビュー。2014年『徘徊タクシー』で三島由紀夫賞候補、『幻
年時代』で第35回熊日出版文化賞、2016年『家族の哲学』で第57回熊日文学
賞を受賞。著書に『cook』『自分の薬をつくる』『お金の学校』『ゼロから
始める都市型狩猟採集生活』『現実宿り』『よみぐすり』など。

「2022年 『中学生のためのテストの段取り講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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