クレイジー・イン・ジャパン[DVD付]: べてるの家のエスノグラフィ (シリーズケアをひらく)

著者 :
  • 医学書院
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260020589

作品紹介・あらすじ

インドネシアで生まれ、オーストラリアで育ち、アメリカで映像人類学者となり、今はイェール大学で教える若き俊英が、べてるの家に辿り着いた――。7か月以上にも及ぶ住み込み。10年近くにわたって断続的に行われたフィールドワーク。彼女の目に映ったべてるの家は果たしてユートピアかディストピアか? べてるの「感動」と「変貌」を、かつてない文脈で発見した傑作エスノグラフィ。付録DVD「Bethel」は必見の名作!

感想・レビュー・書評

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  • 日本の精神障害者・精神病患者への対応と、「べてるの家」の特異性がよくわかる。

    日本の多くの地域ではできなかったことが「べてるの家」でできた理由が明かされている。

    「障害」を医療モデルではなく社会モデルとして見る、そのようなスタンスに立つとき、本書は大変読む価値のある本である。DVDも同様。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99706938

  • べてる、その後。
    福祉分野を超えた波及効果のあった後の、
    べてるの家の様子が分かる。
    変わったこと、変わらないことを知る。

  • 【浦河町の疑似体験】

    まずは付録(というか目玉)のDVDを観る。
    英語の字幕が入る、元々英語で書かれた書籍であることが分かる。
    文字だけでは伝わらないもの、視覚、聴覚を刺激される。
    その後本文を読む。顔が思い浮かぶ、声が聞こえてくる。

    人々の繋がりや真剣に生きている姿は、病気を持っていない人よりも幸せなのではないか?
    人との繋がりに困難を持って病気になった人達が、羨ましいくらいの繋がりの中で生きている。

    五感を全て使って体験するしかない!

  • 資料ID:21402525
    請求記号:369.28||N
    配架場所:普通図書室

  • ひさびさに、外部の人が書いたべてるです。

    宇宙に行きそこなったあの彼の、凄まじい企業の内部に、胸がつぶれる思いでした。
    こんなところはごろごろある、しかも有名企業で、しかも今でもあるだろうという、
    こういうところでつらい思いをしてる人は、他にもたくさんいるんだろうと思うと、
    いったい会社ってなんだろう?と激おこ丸です。

    そして宇宙行きうんぬんにつながる、べてるの人たちの見事な連携プレー、しかもその当時ほとんど面識のない関係性の中でのみなさんの行動、
    もう鳥肌でした。

    べてるの本は元気が出るし、生きる意欲がわきます。
    でも、べてるはいつも問題だらけで、それを本にあるように、生きる力にしてしまうだけなんだよな、と。
    私は、つらいことや状態がよくないときをなくしたい、とそんなこと無理なのに願ってしまうのだけど、べてるの本でたしなめられる。
    本からただよってくるほど、べてるはのほほんとしてないのだよと。

    運営のところ、行政とのからみのところは、けっこう衝撃でした。
    活動や組織やらが大きくなるとしかたないのかね。

    一種の宗教団体、というような表現に、なんだかすごく納得した。

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