マンガでわかる災害の日本史 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)

著者 :
制作 : 備前やすのり 
  • 池田書店
4.04
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本棚登録 : 200
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784262155739

作品紹介・あらすじ

人気の歴史家と一緒に読み解く!現代人が読むべき、災害の古文書。
歴史家・磯田道史氏がライフワークの1つとして研究を続けている日本の震災史を、体系的にビジュアルでまとめた本です。
史料に沿って当時の人たちがどのように被災し、どのように復興を果たしたのかを伝えることで、写真や動画のない時代の災害を今に甦らせると同時に、今の私たちに役立つ教訓や防災対策につなげます。

・地震、津波、噴火、台風、土砂崩れ、感染症、
 歴史的災害の古文書を磯田道史が徹底解説!!
・災害の専門家、河田惠昭が災害のしくみ、避難方法を解説。
・数十年以内に起こる確率が高いと言われている、
「首都直下地震」「南海トラフ巨大地震」に備えることができる
・災害とともに生きてきた、日本人の復興の知恵を知ることができる

感想・レビュー・書評

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  • 日本で起きた、地震、津波、噴火、台風、洪水、土砂災害、感染症、の歴史を知る。
    未来の予測はできないが、起これば戦争よりも多くの死者が出てしまう自然災害。

    1855年の安政江戸地震で浅草、本所・深川あたりは多くの家屋が崩れた。
    1923年の関東大震災では、10万人以上の死者を出したが、墨田区だけで火事で4万人近くが死んでいる。
    その20年後は、戦争で空爆を受け再度ひどい目に遭っている。
    私の住まいの近辺は迷路のような狭い道だらけだが、両国・錦糸町、本所・深川の辺りは東西南北きれいに区画整理された街並みになっている。
    この碁盤のように修復された道は、かつて地震と戦争でボロボロにされたことを物語っている。

    今年の夏もコロナの猛威に加え豪雨と熱波に襲われている。
    墨田区は全域が海抜0メートル地帯で、自宅の近所には海抜-0.6メートルなんて看板もある。
    荒川の決壊か、かつて経験したことのない大雨に遭うと一帯が水浸しになるだろう。

    東京に住んでいて怖いのは、
    ・東京直下型地震でのインフラ麻痺、建物の倒壊、火事、東京湾の津波・高潮
    ・富士山噴火の火山灰によるインフラ麻痺(特に水)、各種機械の故障
    ・(これは私だけかも知れないが)浜岡原発の事故による放射能汚染

    南海トラフ地震が発生すると大阪でも4mの津波に襲われる可能性があるらしい。
    そうなると大阪駅や新大阪駅あたりまで津波が到達する。
    南海トラフ地震による東京への直接被害に関してはわからなかった。
    東海道の交通マヒによる影響が大きいようだ。

    本書では、熱波・干ばつと寒波・大雪については触れられていなかった。

    台風による高潮、洪水、強風。
    ゲリラ豪雨、線状降水帯、竜巻、落雷。
    土砂災害、土石流、地滑り、崖崩れ。

    年々狂暴化しているこれらの災害に要注意ですね。
    我が家は防災グッズはいろいろ揃えているが、最近は確認と見直しをしていない。
    非常用トイレと紙おむつは買い足しておいた方がいいかも。

    戦争なんかしている場合ではないよ。

  • 避難誘導中、津波にのまれた警察官たち 「逃げて、必ず生き残れ」の教訓 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
    https://forbesjapan.com/articles/detail/40239

    マンガでわかる災害の日本史|株式会社 池田書店
    https://www.ikedashoten.co.jp/book-details.php?isbn=978-4-262-15573-9

  • 今、読むべきだと思いました。

  • コンビニで衝動買い。
    磯田さんの災害の日本史に関する本だと知ってつい。
    確かに、災害を歴史的な見方で研究している人って磯田さん以外あまり聞かないような気がします。
    東日本の震災のように、過去に大津波があった地域だったにもかかわらず、防げなかった災害を少しでも減らしたいという思いが本書からも伝わってきます。

    また、学校では最近の災害しか教わりませんが(古くても関東大震災)それよりももっと前の災害からも学べることはいっぱいあるはず。またもし、磯田さんの最新の災害の歴史の本が出たら読みたいと思います。

  • 電子書籍です。貸出できます。
    LibrariE▼
    https://web.d-library.jp/eiyo/g0102/libcontentsinfo/?cid=JD202110001111

  • 災害は人智を超える。
    歴史から古文書から学ぶ。
    直下型も怖いが長い揺れは津波の可能性が。
    噴火に備えてゴーグル押さえておいた方がいいかも。
    洪水より高波がこわい。
    薩摩に郷中教育の詮議の例えのように、もしもに備える防災文化でいたい。

  • 防災の知識も得られるし、歴史書としても分かりやすくおもしろい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757277

  • 著者である歴史学者の磯田道史氏が大量の古文書を読み込んで日本の災害の歴史を研究(磯田氏は新聞と同じスピードで古文書を読めるということ)。江戸時代は識字率が高かったこともあり、様々な記録が残されている。本書はそれをマンガという形にして、若者でも受けられられやすいようにまとめたもののようで、ところどころ漢字にルビがふられている。

    しかしマンガだからといってあなどるなかれ。文章量も多く、なかなか読みごたえがある。日本は本当に災害大国だ。記録を丹念に見ていくと、同じ場所で何度も同じような災害が起きているのがわかる。果たして現代人は、この教訓は生かせているだろうか…?

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著者プロフィール

磯田道史
1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学准教授、静岡文化芸術大学教授などを経て、2016年4月より国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新潮新書、新潮ドキュメント賞受賞)、『無私の日本人』(文春文庫)、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書、日本エッセイストクラブ賞受賞)など著書多数。

「2022年 『日本史を暴く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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