冷え取りごはん うるおいごはん

著者 :
  • 池田書店
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本棚登録 : 83
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784262164984

作品紹介・あらすじ

目指すべきは、温かくてうるおいに満ちた体。おいしい57レシピで自分を美しく、健康に。

感想・レビュー・書評

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  • しばらく体調不良に悩んでいて、冷えとりがやはり大事では?と。
    わかりやすく、なかなか感じのいい本です。

    鍼灸治療師だが、もともと身体は弱かったという著者。
    漢方に基づいて食事を変えていったところ、だんだん体が丈夫になり、肌荒れや日焼けさえ!あまりしなくなったという。

    タイプ分類が、わかりやすいです。
    冷えと潤いの組み合わせで、何が足りないか、あるいは過剰か。
    こういうのって、色んなタイプに該当してしまって、収拾がつかなくなる場合があるんですが、そういう人は自律神経失調症だそうです。
    この分類だと私の場合、冷えているのは間違いなく、うるおいのほうは、やや水はけが悪いほうらしい‥

    素材にも、調理法にも、冷←→熱、乾←→湿の段階があるそうです。
    体質別のおすすめレシピと、注意点。
    難しい料理はあまりないので、カラフルな写真で、作れそうな気分になれます。
    季節を春夏秋冬だけでなく、梅雨と秋の長雨の季節もある6つに分け、湿度が高い時期の注意点もあるのが興味深い。

    簡単な出しのとり方なども。
    正しい姿勢や歩き方、呼吸法、体質による便秘対策の違いなど。
    生活の仕方についても色々。

    無理しないで、自分に合う食べ物を見つけ、だんだん心地いい生活にしましょうね、という語り口。
    毎日きちんきちんと頑張るのではなく、時には不養生をして楽しむ。
    大昔ならちょっと無理すると治らない病気になってしまうこともあったかもしれないが、現代では環境も良くなり、いろいろな治療法が発達しているので、少しぐらい勝手なことをしても、取り返せると。
    食養生を始めるときに迷うようだったら、まずは一食ドカ食いしてから、という手もあるというのが楽しい。

  • これは、よい!
    著者の、「がんばりすぎなくてもいいのよ~」っていう雰囲気と
    ユーモアのセンスが伝わってきて、
    これぞカリスマなのね…と思わさる。
    ごはんのレシピが、凝ったものは漢方チックなスパイス類以外
    使ってないのに、きれいでおいしそう!
    冷えとりは知ってるけど、うるおい…??とちょっと耳に不慣れな概念だったのが、
    なるほど、温・冷の他に乾・湿の体質があるからうるおす、乾かすが必要なのね、と理解。
    買いたい一冊だが、ここはこらえてカラーコピーして保存…♡
    全部カラーで、買って何度も読むに値する本です。

  • 2012 池田書店

    タイトルだけで、もう中国医学の発想だとわかる!

    まずは、体質を知ること!
    そのうえで、環境(季節、住んでいる場所)を見極めて、見合ったもの、見合った調理法で食べること

    未病の発想で、生活することが大事
    未病の定義~病気になる手前の身体の状態のこと。なんとなく不調、不快な状態

    食は薬

    気・血・津液の3つが生命活動を営む源

    気~生れながらに持っていて、生きていくために少しづつ使い、使い果たしたときに死ぬ
    気を増やすのが、食事・睡眠・呼吸
    呼吸(天の気を取り入れる)
    食事(地面の気を取り入れる)
    睡眠(睡眠中に臓腑へ戻りエネルギーを養う)

    血~液体
    津液~体内を流れる血以外の液体(体液)
    血と津液は、気がら作られる


    季節の考え方
    東洋医学 5つ
    春、夏、長夏(夏の終わりごろ)、秋、冬
    現代日本 6つ
    春、梅雨、夏、長雨、秋、冬

    春~夏 外へ広がっていく発散の時期
    長夏~冬 内側へ縮んでいく収斂(しゅうれん)の時期


    中国最古の薬物学の書籍『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)
    食べ物の性質 9つ
    大寒

    微寒


    微温


    大熱

    大寒~涼 の食材は身体を冷やす
    微温~大熱 温める
    平 どちらにも属さない

    +調理法
    温める~生、ゆがく、蒸す、煮る(煮込む)、揚げる

    +組み合わせ

    体質 4パターン
    ①冷・乾
    ②冷・湿
    ③熱・乾
    ④熱・湿

    ①身体を温め、うるおいを補うごはん
    あらゆるものが足りない
    胃腸に負担をかけない程度を少し濃いめの味付けで。
    動物性たんぱく質、油脂、黒砂糖を摂る

    ②身体を温め、余分な水分を除くごはん
    冷えと湿気が溜まっている
    こしょうなどのスパイス、ハーブ、酢を摂る
    揚げる、炒める、煮る、焼く

    ③身体の熱を冷まし、うるおいを補うごはん
    生の果物、生魚、白砂糖を使った甘いもの
    うるおいを補うために、少し甘め、塩も多めでOK
    白ワイン、冷酒などの醸造酒
    生食、湯がく、ゆでる、蒸す

    ④身体の熱を冷まし、余分な水分を除くごはん
    あらゆるものが多すぎる
    スパイスガキいた料理、生野菜
    炭水化物をとらない
    麦飯、蕎麦、全粒粉のパン
    生食、湯がく、ゆでる、蒸す、焼く






    うるおいを補う~油脂、砂糖
    白砂糖は身体を冷やす
    黒砂糖は身体を温める

    うるおいを増す~乳製品
    (ただし、ヨーグルトは冷やす)

  • Twitterで気になった若林先生の本。レシピだけでなく生活全般に役立つ情報たくさん。

  • 見返し
    私が大切に考えているのは食べ物の「温める」「冷やす」作用と、体内の水分を調節する「乾かす」「うるおす」作用です。
    これらを知って、様々な季節の食材を体質に合わせて調理することで、自分を美しく健康に保つことができます。(本文より)

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著者プロフィール

臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。

「2022年 『気のはなし 科学と神秘のはざまを解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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