石垣りん詩集 挨拶-原爆の写真によせて (豊かなことば 現代日本の詩 5) (豊かなことば現代日本の詩 5)

著者 :
  • 岩崎書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265040650

感想・レビュー・書評

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  • 中高生のころ授業などでやった「しじみ」や「くらし」や「百人のお腹の中には」が読みたくて借りた。それらはほぼ後ろの方だった。没年を始めて知って、もしかすると始めて石垣りんに触れた頃はまだ存命だったのかもしれなきと気がつく。
    「旅情」とか「幻の花」もいいな。

    911.5

  • 誰にでもわかる言葉で誰にも書けないことを書く。誰にでもわかるがゆえに心に深く突き刺さる。

  • 「豊かなことば 現代日本の詩」というシリーズの5冊目にりんさんが入っていた。こういうアンソロジーがはやっているのか(?)、これは去年出た本だが、今年になって出た「永遠の詩」というシリーズの5冊目にも『石垣りん』というのがあった。

    高等小学校を出て、14歳から銀行につとめ、定年まではたらきながら、詩を書いたりんさん。

    『レモンとねずみ』に挟まれていた「石垣りん未刊詩全集」の刊行予定の日はもう過ぎているが、まだ出ているようではなく、まだかなあと思いながら、出たら欲しいなと思っている。

    「崖」の詩をよんで、『We』で連載中の鈴木水南子さんの書くものを思った。
    「銭湯で」の詩をよんで、お金の値打ちのことやベーシックインカムのことをふと思った。
    「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の詩をよんで、『We』164号のインタビューでうてつあきこさんが語っていた、援助と女のことを思った。
    「弔辞」の詩をよんで、「戦争体験」ということを思った。

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著者プロフィール

石垣りん一九二〇年東京生まれ。詩人。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿する。小学校卒業後、十四歳で日本興業銀行に就職。二十五歳の時に敗戦を迎え、戦後は職場の組合活動にも参加しながら詩作に集中。三八年同人誌「断層」を創刊し福田正夫に師事。五九年第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。六九年第二詩集『表札など』でH氏賞、七一年『石垣りん詩集』で田村俊子賞、七九年『略歴』で地球賞を受賞。二〇〇四年没。

「2023年 『朝のあかり 石垣りんエッセイ集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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