石垣りん詩集 挨拶-原爆の写真によせて (豊かなことば 現代日本の詩 5) (豊かなことば現代日本の詩 5)
- 岩崎書店 (2009年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265040650
感想・レビュー・書評
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中高生のころ授業などでやった「しじみ」や「くらし」や「百人のお腹の中には」が読みたくて借りた。それらはほぼ後ろの方だった。没年を始めて知って、もしかすると始めて石垣りんに触れた頃はまだ存命だったのかもしれなきと気がつく。
「旅情」とか「幻の花」もいいな。
911.5詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰にでもわかる言葉で誰にも書けないことを書く。誰にでもわかるがゆえに心に深く突き刺さる。
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「豊かなことば 現代日本の詩」というシリーズの5冊目にりんさんが入っていた。こういうアンソロジーがはやっているのか(?)、これは去年出た本だが、今年になって出た「永遠の詩」というシリーズの5冊目にも『石垣りん』というのがあった。
高等小学校を出て、14歳から銀行につとめ、定年まではたらきながら、詩を書いたりんさん。
『レモンとねずみ』に挟まれていた「石垣りん未刊詩全集」の刊行予定の日はもう過ぎているが、まだ出ているようではなく、まだかなあと思いながら、出たら欲しいなと思っている。
「崖」の詩をよんで、『We』で連載中の鈴木水南子さんの書くものを思った。
「銭湯で」の詩をよんで、お金の値打ちのことやベーシックインカムのことをふと思った。
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の詩をよんで、『We』164号のインタビューでうてつあきこさんが語っていた、援助と女のことを思った。
「弔辞」の詩をよんで、「戦争体験」ということを思った。