みにくいむすめ (世界の絵本 23)

著者 : レイフ・マーティン 常盤新平

• 岩崎書店 (1996年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[coolbirdさんの感想 · 2011年7月17日]

アフリカでの「シンデレラ」。ただし、話は単純ではなく、神秘的なものが存在する世界を舞台に進んでいく。村には『見えない人』が住んでいる。みにくいむすめとその家族がわたしたち人間だとすると、『見えない人』とは、いったいどんな存在なのか？壮大なスケールの世界観を持った物語で、わたしたちは「シンデレラ」の別世界版を体験することができる。リアルに描かれつつファンタジーも表現した絵もイマジネーションを刺激する。表題と表紙にはどきりとするが、おすすめの絵本。

[えいじさんの感想 · 2024年1月22日]

題名がよくないですね～インディアンのアルゴンキン族に伝わる、シンデレラ物語。嘘は駄目、それはわかるけど～

[keiboさんの感想 · 2021年5月23日]

息子が読みたいと図書館で借りた
表紙がちょっと怖くて一回目は見送ってしまったけ２回目またよみたいと言うので
読んだご縁ある絵本です。

見えない人がみえるものだけ結婚できる
お姉さん２人がみえなかったけど
みにくいが妹には見えた
見た目じゃなくて心が大事

途中虹のページで、空に顔が見えたときは
思わず見えたと興奮しました

[まえたさんの感想 · 2018年5月19日]

インディアンのアルゴンキン族に伝わるシンデレラ物語。

[asabukiさんの感想 · 2015年12月5日]

　アメリカ原住民アルゴンキン族に伝わる物語、とある。

　醜いと蔑まれてきた娘は、他の人には見えない伝説の男が見え、その男と末永く幸せに暮らす。
　
　寒色系の多い絵柄だが、重厚な美しさ、力強さが伝わってくる。

[hisaragiさんの感想 · 2012年8月17日]

インディアン版シンデレラ、でもこの話に初版グリム童話のエグさは必要なかった。
人を超越したものと結び付くことの方が、本当なら多分ずっと幸福。

[ｍｉｃａｈさんの感想 · 2012年5月21日]

奨学金の打ち切られた女子大生を支援するかしないか。
彼女は身勝手ゆえに「みにくいむすめ」とされて当然なのか。

私たちの目線がエゴではなく「心」であるならば…。
いや、「心」で見なければ。
「心」で見ようとすればするほど、私たちの心は試されるだろう。

この絵本を読みながら、最近の騒動と物語を思い重ねてしまった。


表紙の絵だけ見ると、子供向けのオカルトのような怖い印象。

しかし、読んでみると美しい絵と物語の深さに引きこまれます。

表向きだけ着飾って、考えもせずに直ぐ成果や答えを手に入れたがる。
一見それが簡単に叶ってしまうかのように思える現代。
それを失った人を嘲笑することで安心感を得ようとしてしまう私たち。

この本は、そんな傾向に「ちょっと待って、よく考えて」と警告を発しているかもしれません。

悪く見える人は本当に悪い人なのでしょうか。
ずるく見える人はほんとにずるいのでしょうか。
我侭に見える人は本当に我侭なのでしょうか。

そして、状況や周囲の意見に左右されず、素直に心の目で判断できる能力を育てる必要があることを、この本から教えられました。


朗読時間19分　小学生中学年以上

[yotyotyotさんの感想 · 2009年3月18日]

コミュニティで教えてもらってよみましたイメージ的には　はちかつぎ姫でした立派な人だけど見えない人というのが　すごいと思いますしかし　シンデレラ物語は世界に１５０もあるのですね

[ohanaさんの感想 · 2007年11月12日]

インディアンのアルゴンキン族に伝わる
美しい、ふしぎなシンデレラ物語。
真の美しさとは？心の気高さとは？
大人にもおすすめできる絵本です。

[niccocnicoさんの感想 · 2007年5月7日]

みくりのお気に入り。何度も読んでいました。