かしの木の子もりうた Love you forever

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 145
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265802012

作品紹介・あらすじ

「ラブ・ユー・フォーエバー」が新しくなりました!

多くの人を感動の渦に巻き込んだあのベストセラー絵本「ラヴ・ユー・フォーエバー」が、絵本作家いせひでこさんの美しい絵と、細谷亮太さんの新訳で生まれ変わって登場します。
親子の愛を、永遠に続く輪廻のように描いたこの絵本。親として、そして子としての愛情の深さと切なさが、大きなかしの木の下で、ゆっくり流れる音楽のように描かれています。

全ての人に贈りたい、新しいロングセラーの誕生です。

感想・レビュー・書評

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  • ロバート・マンチの「Love you forever」は、アメリカで広く知られている作品だそうで、日本でも、1997年に発売されているそうですが、本書は、文章と絵を新たに書き直した、新装版といったところでしょうか。

    少し調べてみたら、本書では、日本とアメリカの文化の違いを考慮した文章に変わっているそうで、元の絵本には、既に眠っているお子さんを抱き上げる表現があり、それに、あまりピンとこないものがあったのか、本書では、日本式の異なる表現に変わっていて、それが、より共感しやすいように思われました。

    それから、物語の内容について、私にはシンプルに思われたのですが、実際に子育て中の方からしたら、とても大きな励みと感動を覚えるのは、分かるような気がします。

    それは、今現在を生きることも大切だけれど、先の見えない親御さんの気持ちを察するに、本書では、ささやかな未来の幸せを見せてくれているからだと思います。

    小さいときも大きくなってからも、心に抱くのは、同じ子守歌で、お子さんが大きくなってからの、

    『こころで ゆらゆら だっこ ひとり しずかに おもいます』

    には、お母さんだけでなく、お子さんの心にも響くものが、きっとあると思いますし、この場面の、「いせひでこ」さんの、かしの木の根元に、ひとり腰掛けるお母さんの切ない絵は、頑張っているお母さんに寄り添ってくれているようにも、感じられました。

    そして、その子守歌の思いは、お子さんに引き継がれ、その思いの意味する深さを、真に実感したときの行動は、恩返しのようにも思われて、今度はお母さんがその愛情に包まれて、やがてはお子さんのお子さんへと、それが、ずっと受け継がれてゆく物語には、普遍性の素晴らしさを感じ、様々な意見があるのかもしれませんが、これで励みになる方がいらっしゃるのなら、それでいいのではないかと、私は思いました。

  • 子をもつ親の気持ちが 溢れんばかりに表現されています。愛しい我が子を思う気持ちは、幾年月が流れても、生まれてきた頃の想い出とともに 心のなかに灯され続けます。その思いは 巣立っていった子どもたちの心へと繋がっていく・・・。 <いせひでこ>さんの絵は、心にしみじみと染みわたるような 静かな感動にひたされます。

  • >だいじな だいじな わたしのあかちゃん
    あなたのことが だいすきよ
    ずーっと わたしのたからもの
    すてきな すてきな わたしのあかちゃん

    いつくしんで育てた子どもも、やがて家を出て、親になる。
    親子を見守る一本のかしの木が奏でる子守歌が、永遠の親子の愛情を伝えます。


    岩崎書店創立80周年を記念して、出版された絵本。
    新しい『ラヴ・ユー・フォーエバー』とのこと。

    細谷亮太さんは講演を聞いたことがあって素敵な方だと思っていたし、いせひでこさんの絵は大好きなので楽しみに読みました。

    母親にとっては子どもは成長して大人になってもずっと「わたしのあかちゃん」なのかも。
    子育ての喜び、辛さ、切なさ、命のつながり・・・読みながら色々感じることができました。
    赤ちゃんだった我が家の娘達もずいぶん大きくなったなあとしみじみ。

    そして、さすがいせさん!
    かしの木の存在感が素晴らしかったです。

    『ラヴ・ユー・フォーエバー』は有名で知ってはいたものの未読でした。
    これを機に読んでみたくなりました。

  • 『ラブ・ユー・フォーエバー』のいせひでこ版。
    母は涙腺緩む本だが子ども側は呪詛にも捉えかねない、と思ってみたり。
    子育て時を懐かしむ私は絵の情感も相まって涙腺緩みっぱなし、甘やかな言葉は心地いいのよね。

  • 親の愛の押しつけは苦手です。

  • 親向け

  • 男の子が産まれた方へプレゼントしたい一冊。いせひでこさんの絵がまた素敵だ。
    文章訳の細谷亮太先生の作品も今後読んでみたい!

  • 【おやすみ】
    幼い頃を思い出しながら、
    いつかは親になって子を思う時が
    来るかもしれない・・・
    あの頃や、その時を思う優しい気持ちに。
    寝る前の読書にどうぞ。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 親にとって子どもはいくつになっても子ども。
    大事に育てられた子どもは、
    自分に子どもが出来た時、
    親からもらった愛情を子どもに与えられるのだろう。

  • ◆きっかけ
    クーヨン2014年6月号 2016/6/1
    ◆感想
    いせひでこさんの美しく優しい絵。モタさんのテンポ良く優しい訳文。読んでいて優しい気持ちになる。娘がもう少し大きくなったらまた読み聞かせたい。

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著者プロフィール

1948年山形県生まれ。72年東北大学医学部卒業。聖路加国際病院小児科の小児科部長、副院長を経て現在同病院顧問。専門は一般小児科の他、小児がん、小児のターミナルケア、育児学

「2020年 『いつもいいことさがし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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