地雷をふんだゾウ

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 37
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265830190

作品紹介・あらすじ

地雷の被害にあっているアジアゾウの姿を伝える、写真絵本。

地雷をふんで命を落としたアジアゾウは、一万頭以上と言われています。それは、過去におきたベトナム戦争、ラオス内戦、カンボジア内戦で犠牲になったゾウたちも含まれています。
この本で紹介するのは、タイ・ミャンマー国境で地雷の被害にあったゾウたちです。

地雷をふんで生き残っているゾウは、現在15頭ほどと言われています。著者は現地に通い、生き残ったゾウたちのすがたをカメラにおさめました。
ゾウと人間の関係を考えます。

感想・レビュー・書評

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  • 東南アジアの国々では、農村で貴重な働き手である家畜として、飼われている。
    ミャンマー、スリランカでは、長く続いた紛争でいまだにたくさんの地雷が埋まっている。

    本書では、そのような地雷を踏んだ7匹のゾウ、東南アジアのゾウの今、日本でかつて戦争の犠牲になったゾウについて、語られる。

    ゾウの姿を通して、恐ろしい・悲しいことのない世界を願う。

  • こんなかたちで地雷に苦しむ動物がいるんだって知り、切なくなりました。

  • ★★★★★
    アジアで人とともに暮らしてきたゾウ。
    農作業の労働力として、権力の象徴として、戦地でつかわれてきました。
    今も、家畜として劣悪な状況で働かされているゾウもいます。
    森の中には内戦時代にしかけられた地雷が多数埋まっており、命を落とすゾウ、足を失うゾウが後をたちません。
    「人が与えた苦しみ・悲しみによって涙を流すゾウ」がいなくなるよう祈らずにいられません。
    (まっきー)

  • 最後の筆者の文章に涙。

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著者プロフィール

生物ジャーナリスト・写真家・作家。
:ネイチャーズ・プラネット代表。学習院女子大学非常勤講師。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を専攻し、グレート・バリアー・リーフにあるリザード・アイランド海洋研究所で研究生活を送る。その後、野生生物の生態や環境に視点をおいて、世界中を訪れている。日本テレビ『天才!志村どうぶつ園』監修や『動物惑星』ナビゲーター、『世界一受けたい授業』生物先生。NHK『視点・論点』、『アーカイブス』、TBS『情熱大陸』、テレビ朝日『素敵な宇宙船地球号』などに出演。
著書に、『えんとつと北極のシロクマ』(少年写真新聞社)、『環境破壊図鑑』『南極がこわれる』『アマゾンがこわれる』(以上ポプラ社)、『地球の声がきこえる』(講談社)、『森の声がきこえますか』(PHP研究所)、『きせきのお花畑』(アリス館)、『ヒートアイランドの虫たち』(あかね書房)、『小さな鳥の地球たび』『地雷をふんだゾウ』『ガラパゴスに木を植える』(以上岩崎書店)、『森の顔さがし』(そうえん社)など多数。

「2018年 『砂漠が泣いている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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