- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265830190
作品紹介・あらすじ
地雷の被害にあっているアジアゾウの姿を伝える、写真絵本。
地雷をふんで命を落としたアジアゾウは、一万頭以上と言われています。それは、過去におきたベトナム戦争、ラオス内戦、カンボジア内戦で犠牲になったゾウたちも含まれています。
この本で紹介するのは、タイ・ミャンマー国境で地雷の被害にあったゾウたちです。
地雷をふんで生き残っているゾウは、現在15頭ほどと言われています。著者は現地に通い、生き残ったゾウたちのすがたをカメラにおさめました。
ゾウと人間の関係を考えます。
感想・レビュー・書評
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東南アジアの国々では、農村で貴重な働き手である家畜として、飼われている。
ミャンマー、スリランカでは、長く続いた紛争でいまだにたくさんの地雷が埋まっている。
本書では、そのような地雷を踏んだ7匹のゾウ、東南アジアのゾウの今、日本でかつて戦争の犠牲になったゾウについて、語られる。
ゾウの姿を通して、恐ろしい・悲しいことのない世界を願う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★★★★★
アジアで人とともに暮らしてきたゾウ。
農作業の労働力として、権力の象徴として、戦地でつかわれてきました。
今も、家畜として劣悪な状況で働かされているゾウもいます。
森の中には内戦時代にしかけられた地雷が多数埋まっており、命を落とすゾウ、足を失うゾウが後をたちません。
「人が与えた苦しみ・悲しみによって涙を流すゾウ」がいなくなるよう祈らずにいられません。
(まっきー) -
最後の筆者の文章に涙。