チイの花たば

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 229
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265840298

作品紹介・あらすじ

チイのおばあちゃんはお花やさんです。その仕事ぶりは、まさに神わざ。おばあちゃんがつくった花たばを見ると、お客さんたちは、きまって、「わあっ」と目をかがやかせます。
わたしも、おばあちゃんみたいなお花やさんになりたい!
ダリア、コスモス、チューリップ……大きな花畑でくりひろげられる、ふしぎなできごと。

チイの人を思う気持ち、一生懸命な姿に共感する、元気になるお話。
森絵都のみずみずしい文章とたかおゆうこのカラフルな絵があいまった花いっぱいの物語。

感想・レビュー・書評

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  • あたたかな気持ちと、優しい気持ち、嬉しい気持ち、全部がぎゅっと詰まっている花束みたいな絵本。
    色鮮やかな色彩が読み手も元気にしてくれる。幸せいっぱいな絵本で、こういう絵本がやっぱり1番いいなと再認識

  • チイのおばあちゃんは花屋さん。お客さんのリクエストをお聞きして、ぴったりの花束を作ってお渡しして、喜ばれています。
    チイはおばあちゃんみたいな花屋さんになるのが将来の夢です。
    おばあちゃんはチイに
    「花に試される日がくるよ」
    チイはお花のお墨付きをもらえるかな?

    ・ヤギおじいさんの孫ユキオくんが、幼稚園に行きたくなるような花束
    ・子ネズミの四姉妹から風邪をひいたネズミママへ、お見舞いの花束
    ・ゾウのお兄さんから恋人へ、プロポーズの花束

    〇お花屋さんからの花束には、お花屋さんの気持ちも束ねてもらってるんだな。きっと。
    〇チイちゃんのお客さんが、花束を相手に渡したときの様子を想像しながら。
    〇花束のイラストに動物たちの嬉しい気持ちのおすそ分けを貰いました。

  • 色あいがとてもきれいな児童書。
    年長さんの冬ころから読めそうな、短くてあたたかなお話。
    誰かのためにはなたばを作る、はなたばの形はそれぞれ。
    大事なのは、その人のことを思って作ること。
    卒園シーズンの製作物とかそういうのの前に読むのもいいかもしれない。

  • 森絵都さんの安らぐ文章と、たかおゆうこさんのかわいいお花の絵が相性ぴったり!心が温まり、元気も出る1冊。
    ほぼ全てのページにカラフルなお花の絵が描かれていて、ページをめくるのが楽しかったなぁ^^ 15分くらいでサッと読めるし、文字も大きいので読み聞かせにも良いのかも

  • 最後のところで感動しました。
    「私もいつか、試される日が来るのかな?」と、思いました。花に、なんか言われて見たいです。

  • チイのおばあちゃんは、お客さんにぴったりのお花をそろえるお花屋さんです。チイもそんなお花屋さんになりたいとおばあちゃんに言うと、花にためされるテストに合格すればなれると言いました。どんなテストだろう?

  • 【選書No】120

  • どんな色の、どんな花の、どんな花たばをつくろうか。

    綺麗な花束は、日常に彩りを添えてくれる。
    初読書は明るく元気になれる本を選びました。

    児童書というより絵本。可愛い花の絵があちこちにあって癒される。
    ぼやけた花畑のページはずっと眺めていたいくらい好き。
    色んな色が混じり合って溶け合って…。

    赤いガーベラの花言葉は「常に前進」。いい言葉、私も今年は常に前進かも!

  • 夢の中でとても美しい花畑がとても綺麗で、次々不思議な話でした。

  • チイのおばあちゃんはお花やさん。その仕事ぶりはまさに神わざ。チイはおばあちゃんみたいなお花やさんになりたいと思うが、そのためにはテストに合格しないといけないらしい。お花はお花ってだけで人を慰めるけど、お花に込められた気持ちに人はさらに元気づけられるんだな。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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