漫画家たちの「8・15」

著者 : 石川好

• 潮出版社 (2013年7月5日発売)

感想・レビュー・書評

[scentさんの感想 · 2022年6月16日]

平和祈念展示館で見た展示の漫画家たちの絵が
表紙になってるので読みました。

中国の抗日記念館で日本人の目から見た戦争の絵の展示会を
やったとは凄いと思いました。
中国で　漫画が受け入れられているとは言え
戦争という　テーマの漫画を　展示するなんて　びっくりしました。

ともすれば　展示した作品が　壊されるのでは？
あるいは　作家さん達に身の危険は？と　ドキドキして読みましたが
そんな事は全くなく　大盛況だったそうです。

著者が中国で開催した理由は
多分日本人が　行けば　身の置き所がないような
抗日記念館であえてやったのは
批判される場所に行って　自らを鍛えたい、
批判する精神だけではなく　批判される精神を持つ事が重要であるという。

そして　中国人の懐の深さを　感じていたようです。
確かに　日本の　しょうけい館で　中国人の終戦時に感じた絵を展示するなんてありえなさそうですからね。

戦後生まれが　多くなった今だから
お互いに　何が起こって　どうなったかを
キチンと　学んで行く事が　大切だと思います。

[pyonkoさんの感想 · 2015年7月1日]

何故ここまで日中関係がこじれているのか、
背景の一端を知ることができた。

著者プロフィール

1947 年東京都大島町生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。
89 年『ストロベリー・ロード』で第20回大宅壮一ノンフィクション賞。
新日中友好21世紀委員会委員、
秋田公立美術工芸短期大学学長などを歴任。
主な著書に『60 年代って何?』（岩波書店）、
『中国という難問　生活人新書』（日本放送出版協会）、
『漫画家たちの「8・15」 中国で日本人の戦争体験を語る』
（潮出版社）ほか多数。

「2015年 『漫画家たちのマンガ外交』 で使われていた紹介文から引用しています。」