「トランプ時代」の新世界秩序(潮新書)

著者 :
  • 潮出版社
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本棚登録 : 199
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267020766

作品紹介・あらすじ

トランプ大統領が誕生今後はどうなるか?

感想・レビュー・書評

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  • 本当はもっと面白い話あるよね?

  • 2018.7.30 ブックいとう 200円

  • なんとも読みにくい。政治学者の政治の話は、アカデミックすぎて腹落ちしづらいのか。期待はずれの一冊。

  • 「トランプ時代」の新世界秩序。三浦 瑠麗先生の著書。ドナルド・トランプがなぜアメリカ大統領になれたのか、ドナルド・トランプがなぜアメリカ大統領選挙に勝利したのか、政治学者の三浦 瑠麗先生、三浦 瑠麗博士の視点からわかりやすく解説してくれています。政治学者の三浦 瑠麗先生、三浦 瑠麗博士の解説はとても分かりやすくて、すらすら読めてしまいます。政治に興味がない人にこそ三浦 瑠麗先生、三浦 瑠麗博士のお話で学ぶことができるかも。三浦 瑠麗先生、三浦 瑠麗博士のようなかたが増えれば、日本人の政治離れは少しは改善するのに。

  • 著者の本を読んでみたくて手にしました.接続詞が極小で完結な文書で読みやすかったです. トランプ大統領について,アメリカの本音の代表者で,しがらみにとらわれない政治家と理解しました.最低の評価からスタートしたので逆に今後ポジティブな評価をされることが増えていくのかもしれませんね.

  • トランプ大統領が誕生した原因となったアメリカの内情や、同大統領がどのような考え方を持ち、どのように世界を相手にふるまっていくのかが著された一冊です。本書が発行されたのは2017年2月ですが、トランプ大統領が選ばれる結果となった、アメリカ国民の現状に関しての取材は、実情がよく分かり為になりました。また、世界情勢についてもイスラム国に関してのトランプ大統領の対応は的中しています。その他にも、宇宙戦略へ向かうであろうことも言い当てています。現状とは異なった部分もありますが、それも含めて勉強になる一冊だったと思います。

  • アメリカの田舎の国民の実情を解説。トランプが支持される土壌はできあがっていた。さらに選挙活動の進め方もうまかった。暴言や特異なキャラも計算通りだった、という内容。

  • トランプ大統領の当選直後に出て、その頃読んだ。
    内容はあまり思い出せないが、なるほど、と思って面白く読んだ記憶がある。

  • 第4章までをきっちり読み込めば良い本。

    ●オバマ政権が成果を出せなかった理由の1つとして、上院と下院がねじれ状態になったことが挙げられている。ねじれ状態には、2010年の中間選挙で共和党が下院の過半数を獲得したことでなった。また、2014年の中間選挙では、上院と下院ともに共和党が過半数を占める状態となり、オバマ政権は政策を行っていく上で非常に困難な状況となった。

    ●社会的弱者がいかにして不平等を感じない状況にするか、それが組織上での大きな鍵となる。また、不満が大きくなっているときはトランプのようにそこを作り上げれば短期間的にではあるが組織が一定の方向に向かうこともある。ただその先のことを考えていないと恐ろしいだろう。

    ●アメリカでは、政治家本人に対する政治献金を厳しく制限されているが、団体に対する現金は比較的緩やかな制限である。政治行動団体、いわいるPACといった団体に、寄付が集まるが、それの3大がメディアに多額の広告費を支払うことによって選挙戦のときの壮大な批判キャンペンが繰り広げられる。

    ●アメリカ選挙の一般的なイメージは、大西洋、太平洋に面している沿岸州の民主党支持は揺るがず、共和党はアメリカ中西部や南部特に内陸の秋でしか取れない。

    ●女性差別発言を繰り返すトランプに投票した女性の心情は何だったのか。それは、ああいうタイプの保守的白人おじさんは何も珍しいことでは無い。経済的な事情や、政策などから考えたときに、自分の個人、家庭にとって最も利益をもたらすのは何かという観点で物事を考えたときに、クリントンよりもトランプの方が優れていると判断したからではないか。単に、差別意識を持った人間がないと売れるになるべきではないと言う思考にしかなれない人ばかりではなかったっていうことが今回の選挙戦で分かった。

    ●オバマ政権末期の民主党は、リベラル発想に行き過ぎていた側面があった。例えば、オリンピックで金メダルを取った人でも黒人ならば異常なまでに賞賛するが、それ以外の人は賞賛されなかった。つまり、マイノリティーやLG BTをサポートすることに焦点が行き過ぎて、本来すべき経済政策や外交政策などにあまり目を向けなかったのではないかと言う分析もある。

    ●ブッシュ政権からオバマ政権に変わった時はリーマンショックの後だった。つまり、それまで良い生活をしていた中間層の+が苦しい生活を余儀なくされた。そのような状況かでマイノリティーばかりを支援する政策を行われると、苦しいのマイノリティばかりじゃないなぜ政党は自分たちのほう向いてくれないのかといった不満が溜まってしまう。マイノリティーや差別を守る発言はすごく大切な思想ではあるが、それを可能にするためにはまず全体の層の満足度をキープすることが大切。

    • gai0730さん
      第4章までをきっちり読み込めば良い本。

      ●オバマ政権が成果を出せなかった理由の1つとして、上院と下院がねじれ状態になったことが挙げられてい...
      第4章までをきっちり読み込めば良い本。

      ●オバマ政権が成果を出せなかった理由の1つとして、上院と下院がねじれ状態になったことが挙げられている。ねじれ状態には、2010年の中間選挙で共和党が下院の過半数を獲得したことでなった。また、2014年の中間選挙では、上院と下院ともに共和党が過半数を占める状態となり、オバマ政権は政策を行っていく上で非常に困難な状況となった。

      ●社会的弱者がいかにして不平等を感じない状況にするか、それが組織上での大きな鍵となる。また、不満が大きくなっているときはトランプのようにそこを作り上げれば短期間的にではあるが組織が一定の方向に向かうこともある。ただその先のことを考えていないと恐ろしいだろう。

      ●アメリカでは、政治家本人に対する政治献金を厳しく制限されているが、団体に対する現金は比較的緩やかな制限である。政治行動団体、いわいるPACといった団体に、寄付が集まるが、それの3大がメディアに多額の広告費を支払うことによって選挙戦のときの壮大な批判キャンペンが繰り広げられる。

      ●アメリカ選挙の一般的なイメージは、大西洋、太平洋に面している沿岸州の民主党支持は揺るがず、共和党はアメリカ中西部や南部特に内陸の秋でしか取れない。

      ●女性差別発言を繰り返すトランプに投票した女性の心情は何だったのか。それは、ああいうタイプの保守的白人おじさんは何も珍しいことでは無い。経済的な事情や、政策などから考えたときに、自分の個人、家庭にとって最も利益をもたらすのは何かという観点で物事を考えたときに、クリントンよりもトランプの方が優れていると判断したからではないか。単に、差別意識を持った人間がないと売れるになるべきではないと言う思考にしかなれない人ばかりではなかったっていうことが今回の選挙戦で分かった。

      ●オバマ政権末期の民主党は、リベラル発想に行き過ぎていた側面があった。例えば、オリンピックで金メダルを取った人でも黒人ならば異常なまでに賞賛するが、それ以外の人は賞賛されなかった。つまり、マイノリティーやLG BTをサポートすることに焦点が行き過ぎて、本来すべき経済政策や外交政策などにあまり目を向けなかったのではないかと言う分析もある。

      ●ブッシュ政権からオバマ政権に変わった時はリーマンショックの後だった。つまり、それまで良い生活をしていた中間層の+が苦しい生活を余儀なくされた。そのような状況かでマイノリティーばかりを支援する政策を行われると、苦しいのマイノリティばかりじゃないなぜ政党は自分たちのほう向いてくれないのかといった不満が溜まってしまう。マイノリティーや差別を守る発言はすごく大切な思想ではあるが、それを可能にするためにはまず全体の層の満足度をキープすることが大切。
      2017/08/05
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著者プロフィール

国際政治学者。1980年神奈川県生まれ。東京大学農学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。東京大学大学院法学政治学研究科修了。博士(法学)。専門は国際政治。現在、東京大学政策ビジョン研究センター講師。著書に『シビリアンの戦争』(岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(潮新書)。

「2017年 『国民国家のリアリズム 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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