家康さまの薬師 (潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267023804

作品紹介・あらすじ

幼いころに徳川家康の家臣・服部半蔵に命を救われた瑠璃。
その時、半蔵が見せた薬草の使い方に興味を持ち、保護された村で出会った師匠から本草学の書籍をもらい受け、薬師になる夢を膨らませる。
その後、家康の祖母に小間使いとして仕え、本草学の知識を生かして体に良い茶を煎じる日々を過ごす。半蔵もそんな瑠璃を気にかけ、何度も様子を見に来ていた。

一方、今川家での人質として暮らしに鬱屈していた松平元康(徳川家康)。
今川義元の姪(瀬名・築山御前)との望まぬ婚姻が決まり、その報告に祖母の家を訪れる。そこで、出会ったのが小生意気な少女・瑠璃だった。

その後、時代は流れ、桶狭間の戦いを経て戦国大名へと昇り詰めていく家康。
しかし、決して安穏な日々ではない。武田信玄による三河侵攻、織田信長からの圧力・・。
そして重要性を増す瑠璃の師匠がもつ各大名の病状と処方箋を記した覚書の存在。
心労の絶えない家康の傍らで瑠璃は茶をそして薬を煎じて支える。
そして、突然の家康からの告白。「私のそばにいてほしい。共に戦のない世の中をつくりたい」。瑠璃の心は大きく揺れる。
しかし、幼いころから瑠璃を見守り続けた半蔵も、密かに瑠璃に想いを寄せており――。

戦国乱世において、家康の体調や精神を支え、共に歩んだ女性の物語。

感想・レビュー・書評

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  • お江戸安らぎ飯のシリーズが好きで拝読しました。安らぎ飯よりもメインは家康の周囲を囲む武将達が描かれ、知られていない家康の正室の築山御前の生涯が切なかったです。武将達や姫様や子供達の関係が歴史小説より繋がりが分かりやすかったです。あまり薬に関しての描写がなく寂しかったので星4つにしました。

  • 「お江戸やすらぎ飯」のような、漢方医学を楽しめると思ったら、前後戦国時代の話がほぼという感じで期待と違った。正直、戦国時代の時代小説を楽しむのか漢方医学を楽しむのか中途半端な感じがする。戦国時代であったとしても、時代の流れもとんとん進んで行き、戦国武将の魅力が描かれているように感じられず、むしろ戦国時代の武将の残酷さしか私には伝わらなかった。そのため、残酷さを読みたいわけではなく、漢方医学を中心にそれをどう戦国時代と繋げていくのかそちらを読みたかった。上記作品のシリーズが好きだったので本当に残念だった。

  • 今やってるどうする家康が初めてちゃんと見た家康周辺のドラマなので、登場人物やエピソードの相違も含めて楽しめたかも。
    似ている性格は史実というか史料にあるエピソードなんだろうな。
    こういう比較しながらの読書意外と楽しいかも。
    阿茶様にびっくり!続きもあるのかな。

  • 「人はいつか死ぬ、必ずな。だが、それまでは懸命に生きるのが、先に逝った者たちへの礼儀というもの。違うか」

  • 面白かった。

    「どうする家康」にややまごつき感を感じてるからか、苦難もすいすい進む感じがリズム感がよく感じられて読み進めた。

  • 今川家人質時代〜築山殿暗殺までの家康を初心者にも理解しやすく描いている。主人公が薬師志望の女の子なので時々漢方薬の解説もあり
    信長の要らないモノは何であれ切り捨てる残酷さ、そのくせ戦無い世を目指す純粋さという二面性と秀吉の人たらし術が下天の華とそっくりと思いながら(仕事暇だったので)サクッと読了

  • 内容のためか文体のためか読みやすかった。

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著者プロフィール

兵庫県神戸市出身。甲南大学文学部卒業。脚本家として、ドラマ・ドキュメンタリー構成等を多数執筆。2013年、鷹井怜名義で時代小説デビュー。著書に『郭同心雷平八郎』『暴れ宰相 徳川綱重』『犬同心、奔る!』『番付屋小平太』などがある。

「2022年 『おとめ長屋 女やもめに花が咲く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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