聖骸布血盟 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100028

作品紹介・あらすじ

収監されていた"舌のない男"を囮にし、その背後にある秘密組織を暴こうと作戦を練る美術品特捜部。一方、独自に事件の調査をつづけるジャーナリストのアナも、聖骸布とテンプル騎士団との歴史上のつながりに気づき、刻々と真相へと近づいていく。しかし、そんな彼らの動きを封じるべく、影の世界的権力者によって下されたある"決定"とは!?-衝撃のラストに向け、二千年の血塗られた歴史が捜査員たちに襲いかかる。

感想・レビュー・書評

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  • 聖骸布の歴史をドラマティックな描写で学べつつ、現存する聖骸布の秘密に潜り込めました。

  • ダヴィンチコードが流行った時にその勢いで多数翻訳されたキリスト歴史ミステリのひとつと思いきやダヴィンチコードよりは面白かった。テーマはイタリア、トリノの聖骸布。舌のない男たちの秘密教団やテンプル騎士団の謎とあいまって、美術特捜部のマルコとジャーナリストのアナが謎を突きとめていく。そして衝撃のラスト!なんだが、このラストはなんとも言えない。途中までは間違いなく面白いキリスト教伝奇娯楽ミステリ。

  • なかなかおもしろかったが、この結末はないな。結局こんな終わり方しかできなかったかもしれないが、そこは小説家の腕の見せ所だと思う。

  • こうもハズレが続くと、なんか不安になってくる。

    かつてラドラムの「暗殺者」やル・カレのスマイリー三部作で経験したような読後の充足感をもたらす小説(ロマン)には、この先遭遇することはないのだろうか。

    事件捜査の進展に主題となる聖骸布の歴史を交えつつ、暗躍する秘密結社の謎に迫る筋立て、着想自体は悪くない。上巻を読み終えた時点では、西洋系伝奇小説として、これは期待できそうと思わせる。しかして、下巻終盤の大円団に至っては欲求不満がつのるばかり。

    もともと、聖骸布といってもようわかりませんしね。個人的なキリスト像って、映画「キング・オブ・キングス」、「偉大な生涯の物語」、「ベン・ハー」に描かれる姿で完結している(どれもそれなりに感動したが)。

    「我々はどこにでもいる」タイプの秘密結社は、ラドラムがやり尽くした感があり、なんだかな。敵役の有り様も斬新な新機軸が必要ですな。

    ともすればやるせない気分に占められる昨今、空いた時間を活字に逃避させてくれるくらいには、読ませる内容であったと。
    (2005年記)

  • 『聖骸布血盟』という本は、歴史ミステリーとしてのジャンルで、ダン・ブラウンの『天使と悪魔』や『ダ・ヴィンチ・コード』と比較しやすい書物である。

    歴史的史実を現社会で起こった事件と絡ませるスリリングな展開は、ダン・ブラウンの手法と良く似ている。

    ダン・ブラウンのように文章がビジュアル化してせまってくるような迫力はないものの上巻を半分くらいまで進むと次が読みたくて、ページをめくる指がとまらないのは同じであるし、史実に基づきつつ、聖骸布を命をかけて守ってきた人々がいきいきと描かれてゆくさまは圧巻だ。

    時代が次々と変化していくので、登場人物が多すぎるのが少々難だが、ダン・ブラウンに見られる暗号の謎解きなどはない。
    冒頭も、らい病に罹ったエデッサの王が聖骸布によって病が癒える場面や、トリノ大聖堂の不審火あとから発見された舌のない男の遺体など、劇的主題の導入が成功している。
    歴史上の人物たちもリアリティをもって描かれ、読者の好奇心を喚起する。

    数奇な運命と歴史を経て、現代と謎が交差した時やがて、結末は明かされる。
    トリノの聖骸布は、ダ・ヴィンチが関わっていたなどという説もあるが、さて、この小説の結末は・・・読んだ人のみぞ知る である。

  • うーん。邦訳がだめなのか、元がそうなのか、視点がめまぐるしく切り替わり、誰が何を話して行動しているかが分かりづらい。上巻で大風呂敷を広げた割には謎の解明が陳腐になってしまった。主人公も最初と最後で違うし。読まなくていい。

  •  上下巻ではなく1巻ものだったらそれなりになったと思います。


  • そして誰も…。

  • 結局続きが気になって
    読んでしまった・・・。

    「衝撃の結末!」には変わりないけど、
    ラストはもうちょっと何か
    力技じゃなくて、良いのがあったんじゃないの?
    とか思ってしまうのが残念。

  • 上巻はまだ面白そうだったのに…時間の無駄だった。

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