恐怖の花 (ランダムハウス講談社文庫) (ランダムハウス講談社 あ 3-2)

著者 :
制作 : 日本ペンクラブ 
  • 武田ランダムハウスジャパン
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本棚登録 : 12
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270101292

感想・レビュー・書評

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  • 「恐怖の森」に続くシリーズの第2弾で、収録作品はより文学畑よりというか、人間の欲望、妄執、あるいはそこから生まれた狂気……そういったものが克明に描かれたものが揃っていて、本来ホラー小説のカテゴリーには括られないようなものばかり。
    そのためか、帯書きから期待するようなエンタメ的ホラー・アンソロジーの味わいとは全く異なり(中には「……?」というものもなきにしもあらずだが)「雪」「黒塚」、それに「夜の斧」など時代背景と相まって、苦く重苦しい読後感の残る作品もあり。

  • 阿刀田高が選んだ恐怖をテーマにした短編集の第二弾。
    10人の作家によるバラエティーに富んだ作品はそれぞれ楽しめる。
    やや古典的な作品が多く,読みにくい作品もあるが,
    設定や展開などは工夫されており,今読んでも面白い。
    個人的には,大下宇陀児の「情獄」が良かった。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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