恐怖の花 (ランダムハウス講談社文庫) (ランダムハウス講談社 あ 3-2)
- 武田ランダムハウスジャパン (2007年10月2日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270101292
感想・レビュー・書評
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「恐怖の森」に続くシリーズの第2弾で、収録作品はより文学畑よりというか、人間の欲望、妄執、あるいはそこから生まれた狂気……そういったものが克明に描かれたものが揃っていて、本来ホラー小説のカテゴリーには括られないようなものばかり。
そのためか、帯書きから期待するようなエンタメ的ホラー・アンソロジーの味わいとは全く異なり(中には「……?」というものもなきにしもあらずだが)「雪」「黒塚」、それに「夜の斧」など時代背景と相まって、苦く重苦しい読後感の残る作品もあり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
阿刀田高が選んだ恐怖をテーマにした短編集の第二弾。
10人の作家によるバラエティーに富んだ作品はそれぞれ楽しめる。
やや古典的な作品が多く,読みにくい作品もあるが,
設定や展開などは工夫されており,今読んでも面白い。
個人的には,大下宇陀児の「情獄」が良かった。
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