グロ-バル・ガバナンスの時代へ: ナショナリズムを超えて

著者 :
  • 大月書店
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 4
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272210787

作品紹介・あらすじ

ナショナリズムと市場原理主義ではなく、"トランスナショナルな市民社会"による正義にもとづくグローバル・ガバナンスを対抗軸として提示する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 国家の本質は権力性にある。権力の本質は支配にあり、この点では国家は家族共同体や職業生活が営まれる市民社会とは本質的に異なっている。
    グローバルガバナンスは東西冷戦の終結後、グローバル化の進展によって従来の国家中心の国際関係を超えた新しい国際秩序を展望する概念として使われるようになった言葉であるが、限愛はそのあり方を具体的にイメージできる段階ではない。

    経済活動を原動力とするグローバル化は様々な矛盾を伴いながら、他方で積極的な傾向を生み出してきてもいる。
    経済を中心にしたグローバリゼーションは一方でナショナリズムを掻き立てながら、今やとどまるところを知らないかのように急速に進行しつつある。

    国民国家的秩序の基底にあるのが正義。あらゆる法秩序の根本には正義がなければならず、それを欠く場合には秩序は永続的なものとはならないからである。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1946年生まれ、1974年京都大学大学院博士課程哲学専攻修了。
現在、京都橘大学名誉教授、NPO福祉法人おひとりさま理事長。
〔著書〕『現代正義論』(青木書店、1998年)、『グローバリゼーションの正義論』(明石書店、2007年)、『格差とイデオロギー』(大月書店、2008年)『革新の再生のために』(文理閣、2012年)など

「2014年 『成長国家から成熟社会へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

碓井敏正の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×