刑務所しか居場所がない人たち : 学校では教えてくれない、障害と犯罪の話
- 大月書店 (2018年5月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272330935
感想・レビュー・書評
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今の刑務所が高齢者施設、福祉施設と化していることがすごく分かりやすく書かれていました。勉強になった。
結局身寄りもなく、職もなく、金もなく、さらには知的にも障害があったら犯罪をして刑務所に入って自身の生活を保護してもらうしかないってことなんですよね。外の世界に行ったって誰も助けてくれない、助けの求め方が分からないんだもの。
幼少期から親がなんらかの福祉に繋ごうと考えたり、本人の特性を活かせる生き方を提示してあげたら何か変わるのかしら。
でもそういうのって親も親で支援を必要としていることが多いような気もするし。でも支援の手は届ききらないんだよね。
こういう人達を切り捨てればいーじゃーん排除したらいーじゃーんとか思いがちだけど、著者の言うとおり適材適所で働けば社会のためにもなるんだよね。難しいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供の頃住んでいた場所が「変な人」「不審者」の多い地域で、親から言われてきたことを思い出した。
自分が親だったらこどもにはなんていうだろう… -
読了。ケーキの切れない非行少年たち」を読んで、犯罪を犯してしまう社会的弱者の問題に興味を持ったので、似たテーマの本(別の著者のもの)が読みたいと思っていた。
前々からニュースで「親の遺体を家に放置していた」という事件の話が出るたびに「単にどうして良いのか分からなかったのでは?相談する相手も分からなかったのでは?」と思っていたのだけれど、全くそのままの案件が載っていた。 -
生きるために万引きして刑務所に何度も入る人がいることは知っていたが、それが障害者もだとは思わなかった。
悪くない人を食い物にする人は地獄でちゃんと裁かれてほしい。
犯罪者を生むのは環境であり社会だなあと思う。 -
刑務所には実は多くの知的障碍者がおり、その実態は多くの人が知らない。
世の中の見えていない部分にこんなことがあるんだというのはとても衝撃的でした。
言葉にして説明するのは難しいですが色々と考えさせられる内容です。 -
11月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311486924 -
全然知らなかった。
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日本社会が見えてくる内容です。平易な表現でわかりやすく書かれています。多くの人に読んでもらいたい!