焼けあとのちかい

  • 大月書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272408573

作品紹介・あらすじ

日本の戦争に向き合い、戦争の過程を精緻に解明してきた半藤一利。その原点は中学2年で体験した東京大空襲だった。開戦から日に日に苦しくなる下町の生活。そして3月10日。猛火を生きのびた半藤少年は焼けあとでちかった。
半藤一利の初の絵本を描くのは、大胆な画風で注目を集める絵本作家・塚本やすし!

小学校中学年以上向け。
小学校3年生以上の漢字にルビ。用語解説の注あり。

感想・レビュー・書評

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  • 作家の半藤一利さん死去 90歳 | おくやみ | NHKニュース
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210112/k10012811121000.html

    焼けあとのちかい - 株式会社 大月書店 憲法と同い年
    http://www.otsukishoten.co.jp/book/b457291.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      半藤一利『焼けあとのちかい』に学ぶ ー開戦日12月8日を前にー | 日比谷カレッジ情報 | イベント・展示情報 | 千代田区立図書館
      htt...
      半藤一利『焼けあとのちかい』に学ぶ ー開戦日12月8日を前にー | 日比谷カレッジ情報 | イベント・展示情報 | 千代田区立図書館
      https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20211204-post_412/
      2021/11/25
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      小島慶子「人間はモノではない 戦争を語る危うさ」〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
      https://dot.asahi...
      小島慶子「人間はモノではない 戦争を語る危うさ」〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
      https://dot.asahi.com/aera/2022033000060.html?page=1
      2022/03/31
  • 半藤一利さんの特集で紹介されていた絵本です。
    今とてもきな臭い世の中になってきています。戦争ほど愚かなものはない。
    ぜひたくさんの人に読んでもらいたい絵本だと思います。

  • 半藤氏の 子供の頃の話の絵本でした。
    幼少にこのような体験をしたからこそ
    戦争について 色々深く調べて 本をお書きになられたのでしょうね。

    話の中で お父さんと逃げたのに
    途中で一人になっちゃってしまっていて
    このまま別れ別れなのかとドキドキしました。

    後日 テレビの対談?で この時の話をなさっていたのですが、お父さんは 女性(奥様以外)の ところへ 駆けつけて行ってしまってたそうです。

    昭和初期は こういう 男性も 多かったのでしょうね。

  • 小学5年生の12月、東京の下町・向島で生まれ育った半藤さんはラジオから戦争が始まったことを知ります。不安な気持ちで学校に向かいますが、すれ違う大人たちの表情は晴れ晴れとしいて、日本が勝つと自信満々です。しかし、戦争は徐々に厳しい局面へと移っていきます。中学2年生の時、1670トンもの焼夷弾が落ち10万人以上が亡くなった東京大空襲で助かった半藤さんは、この世に「絶対」はないということを思い知りますが…。

  • 小学5年の読み方りで使用。
    広島長崎は遠いが身近でこんな事があったと伝えてから読み始めました。
    沢山の想いが込められた作品。
    何か一つでもメッセージが届けばと思います。

  • 昭和20年3月10日未明、334機のB29による東京大空襲で、九死に一生を得た中学一年生の一利少年は、「絶対」という言葉は使わないと心に誓ったのでした。「絶対に日本は勝つ」「絶対に神風が吹く」「絶対に日本は負けない」「絶対に・・・、絶対に・・・」。焼け野原となった東京下町の空の下で誓った「絶対」という言葉を使って、いまどうしても伝えたいのは『戦争だけは絶対にはじめてはいけない』という、戦争を知らない子どもたちへの半藤一利氏の叫びでありました。

  • 半藤一利さんの東京大空襲体験の絵本
    当時中学2年生の半藤さんは偶然生き延びた。
    そして、絶対という言葉を信じた自分を諌め、絶対だけは使わない、信じないとして生きてきた。
    が、最後に、
    「戦争たけは、絶対に、はじめてはならない」と言う
    塚本さんの絵が力強くて良い


    10分弱

  • 戦争体験者の絵本には説得力がある。子供が自分で手に取るよりは、読んであげたい。

  • 非常に良い本だった。ただただ遊ぶことに一生懸命だった子どもの頃。戦争が始まり大変なことになる。東京大空襲で奇跡的に助かる。伝えたいこと。戦争だけは絶対はじめてはいけない。子どもたちに是非読んでほしい絵本です。

  • 世の中に絶対ということはないと戦争を通じて感じ取った半藤氏の「戦争だけは、絶対に はじめてはいけない」という言葉が非常に重く響いた。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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