男が暴力をふるうのはなぜか: そのメカニズムと予防

  • 大月書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272420131

作品紹介・あらすじ

暴力を引き起こす男性性の論理を分析し、その予防法を三段階で提案。さらに「暴力で誰が得をしているのか」という問題にまで踏み込み、支配層による政治的レトリックを暴き出す。ジェンダー平等と非暴力の地平を見据える比類なき暴力論。

感想・レビュー・書評

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  • 誰にも自尊心はある。どんなに普段「俺はバカだから」と言っているやつも、他人から「お前はバカだ」と言われたら怒る。著者は、自尊心が人の生きる基本にあることを説き、自尊心を傷つけられることと暴力との結びつきを論証する。

  • よくDVやいじめなど暴力にまつわる事件は後を絶たない。場合によっては殺人事件になるほどにまで発展した事例も存在しており、社会問題となってしまっている。本書のタイトルは「男性」であるのだが、男性に限らず女性にも同様のことが言える。それは「女性の男性化」によるものもあるのかもしれないため、「男」は一概に男性とは限らないと言える。そういう意味では「人が暴力を振るう理由~」と言ってもおかしくないのかもしれない。

  • 男が、というタイトルから男女間のDVを連想しがちだが、もっと一般的な暴力について述べた本。暴力をふるう者は暴力で死にやすい。処罰は暴力を防がずむしろ暴力を引き起こす。暴力を防ぐためには、相手に敬意を持つことを示すことが最も近道。その人を、無視しないこと、注意を払うこと。

  • 110306by朝日  →リクエスト予約から
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    序論 暴力を予防するための二つのアプローチ
    第1章 恥と自我の死
    第2章 暴力の社会的原因
    第3章 男らしさの証としての暴力
    第4章 暴力の新しい理論
    第5章 暴力の少ない社会をつくるために
    第6章 第二次予防=早期介入
    第7章 第三次予防=治療的介入
    第8章 暴力で誰が得をするのか
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    暴力を引き起こす男性性の論理を分析し、その予防法を三段階で提案。さらに「暴力で誰が得をしているのか」という問題にまで踏み込み、支配層による政治的レトリックを暴き出す。ジェンダー平等と非暴力の地平を見据える比類なき暴力論。

    ギリガン,ジェームズ
    1935年生まれ。ハーバード医学校教授を経て、現在ニューヨーク大学教授。専門は精神医学。ハーバード医学校在籍時は、マサチューセッツ刑務所で25年間にわたって犯罪者の精神医療に携わり、「暴力研究センター(the Center for the Study of Violence)」の所長を務める。クリントン政権時にその実績を買われ、大統領から「反青少年暴力国民キャンペーン(the National Campaign Against Youth Violence)」の評議委員に任命された

    佐藤 和夫
    1948年生まれ。千葉大学教育学部教授
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    暴力の少ない社会をつくるために←これやね。また読も。何度も。平和教育に生かそう。
    15, 17『トウキョウソナタ』, 19, 22-3, 28, 133, 136, 138, 149-50, 153, 159-60, 159-60, 159-60, 211-3, 215, 217-8, 217-8, 217-8, 219, 225-6, 228

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