資本論 (7) (国民文庫)

  • 大月書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272802579

感想・レビュー・書評

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  • なかなか難しい。

    貨幣の取引について。
    貨幣が経済の流通においてどういう意味を持つかという説明がある。
    一口に貨幣と言っても役割によって意味が違ってくる。
    そこから、資本が流通して利子が生まれるという話になる。
    資本とは貨幣のことだけでなく、手形も含まれる。
    貨幣も、資本という流れの中では、貨幣ではなく資本ということになる。

    割引手形の話。
    その後、銀行の役割についての話になる。
    やがて金の流出、カネではなく金銀の金の話になる。

  •  利子、信用、恐慌に焦点を当てるのが第7巻の特徴。この巻では、銀行や株式会社など、現代人に馴染み深い制度の構造に目を向けるためか、こちらも第二巻(国民文庫版でいう3巻と4巻)よりも知的好奇心を刺激する内容であった。これらの箇所に関しては、現時点で未読ではあるが、レーニンの『帝国主義論』で徹底的に議論されると聞くので、いずれ読むつもりである。それにしても、「信用」とは、目に見えないものであるが、人間社会において確かに存在する不可思議な概念だ。

  • 第七分冊は銀行に関する考察。僕自身、銀行業務に詳しくないため、手形の取引については正直よく分からなかった。

    銀行が強大な力を持ち、産業資本家を滅殺できることはよく分かった。

    資本の変態が円滑に行われるためには銀行は必要不可欠であるが、手形の売買は架空資本を形成し、架空資本の膨張がある程度に達すると破裂して恐慌が生じる。

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