関数プログラミングの楽しみ

著者 :
制作 : Jeremy Gibbons and Oege de Moor 
  • オーム社
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本棚登録 : 129
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274068058

感想・レビュー・書評

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  • 最初の方は、普通の、リストを再帰的に処理する方法だとか、関数プログラミングの基本から始まる
    Richard Bird の「関数プログラミング入門」とほとんど変わらない
    ただ、こっちのほうが新しい本だけあって、学習のための例題も画像処理だとかで読者は読んでて楽しいだろう

    第10章、「アローと計算」が面白かった。というか初めてアローについてちゃんと勉強した。

    まだ読んでる途中

  • 静的型付け関数型プログラミングパラダイムが持つ有用性を Haskell での実例を通して解説する。

    本書は各章の冒頭で具体的な目的を提示し、実際に実装と検証、設計の模索と改良を繰り返しながら進む構成になっている。

    各章で紹介されるのは
    - データ木
    --二分ヒープ木
    - テスト駆動の為のフレームワーク
    -- QuickCheck
    - 折り紙プログラミング
    -- 型の設計と関数のみで効率的なデータ処理
    - 音楽
    -- 音楽演奏をプログラムで抽象化
    - 金融取引
    -- 金融計算の複雑さを関数プログラミングで抽象化
    - 画像
    -- 画像操作、演算を関数プログラミングで抽象化
    - ハードウェア設計
    -- 回路設計をプログラムで実現する
    - 論理プログラミング
    -- Prolog の論理プログラミングのパラダイムを移植
    - 計算の概念そのもの
    -- Haskell の Arrow を用い「計算」そのものの抽象化

    など、多岐かつ、関数プログラミングに触れた経験の無い読者にとっては意外な組み合わせでバラエティに富む。

    Haskell をある程度親しんだ読者にとっても面食らうようなインパクトがあり、しかしながら書かれている内容は刺激的かつそのエッセンスは汎用性が高く、有益なものとなっている。

    各章には練習問題が用意されており、ホビープログラマの腕試しとしても楽しめる一冊である

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著者プロフィール

聖徳大学准教授、株式会社タイムインターメディア顧問。関心分野:関数プログラミング言語設計、Haskellによる関数プログラミング、Haskellを通じてプログラミングの楽しさをどう伝えるか。

「2017年 『Haskellによる関数プログラミングの思考法 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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