人工知能と社会: 2025年の未来予想

  • オーム社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274221811

作品紹介・あらすじ

2025年時点で人工知能が到達している地点を現実的に予想!
これからの社会に人工知能を活かすための技術を解説!
本書は、東京五輪も終わり、超・超高齢社を迎え大きく様変わりしているであろう「2025年」において、人工知能が到達している地点およびクリアできていない問題点を予測するとともに、これからの社会に対する人工知能研究の取組みに焦点を当て、求められる能力を実現するための仕組みや人工知能研究における感性への取組み、そして人における最も重要な対話への取組みについて解説します。また、これからの人工知能にはロボットという身体や、IoTにより人における五感を持つことも必須であり、ロボットやIoTと人との関わりからこれからの人工知能についてわかりやすく解説します。

感想・レビュー・書評

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    学外から利用する場合は「マイライブラリ」もしくはリモートアクセスサービス「RemoteXs(リモートエックス)」をご利用ください。
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000052306

  • 閲覧室 007.13||Kur

  • 複数の研究者さんたちが書いた書が収録されている。
    書き手によって私には難しすぎた文章と
    理解できた文章とで別れた。

  • ・一般化と個別適応
    それぞれのバランスが大事。どうやってとるか?

    ・よりリベラルアーツが重要になってくる。
    知能とは?人とロボットの違いとは?課題設定をどうするか?
    ⇒公共性も必要。自分にはまだ無い。どこまでも自己満足したい気持ちしかない。
    ⇒自分を形作ってくれたいままでの繋がりに感謝しより良くしていく気持ちを持つ。


    ■ロボティクス
    AIだけでなくロボティクスの進化によってできることが増える。
    物理空間で動作させてその結果をフィードバックさせて学習する。センサーがどこまでできるか。
    動きは方向+力+制御が必要。力の加減難しい。

    報酬設計も難しい。

    暫定的最適行動をとり続けるのか、よりよい行動の探索をさせるのかも難しい。
    これって人間でも難しいし個人差あるよね。

    2025年までに小型ロボットが少しずつ普及し、データが溜まっていく

    ロボットの意識やクオリア、倫理や権利はどうなるか?


    ■IoT
    センシング問題の解決。すべてが繋がっていく。

    全てが繋がるということは、悪影響もすべてに広がってしまうリスクがある。
    『つながりすぎた世界』で警告されているように、つなげすぎずトラブルが起きても部分で食い止める設計は可能か?
    ブロックチェーン技術もセキュリティ向上のために有効。

    やっぱり医療・バイオは熱い。


    ■自然言語処理
    表層的な意味分析はできてきたが、深い意味分析はまだ難しい。裏の意味、皮肉、利用シーンによって意味が変わる言葉……

    ビジネスや学術論文などの世界の言語処理は比較的進みやすいであろう。

  • 人工知能について、基本的なことが確認したいと思い、読んでみました。

    これまでの人工知能の発展、現在の人工知能の状況、今後、2025年ぐらいまでの人工知能の発展の見込みについて、丁寧に書かれた本でした。

    自分のような素人にとっては、若干、レベルの高い本でしたが、参考になる部分も多々ありました。
    ある意味、少し背伸びをして読む必要があった分、得るものも多かったように思います。

  • 請求記号 007.1/J 52

  • 高汎用型人工知能にしても、その目的や、具体的な実目的を生成する仕組みも人が与えることから、人の想定から大きく逸脱した行動が生み出されることはないと思う。しかし、レイ・カーツワイルが提唱するシンギュラリティが起きるためには、人を超える人工知能が生まれる必要がある。そのような人工知能知能を生み出すことに対する賛否両論もあるが、我々のためのそのような超知能であれば受け入れてもよいだろうし、人類のあくなく探求心はそのような人工知能の実現に向かうことは避けられないであろう。では、そもそも人を超えるようなモノをどうやって作るのか?いわゆる工学的な方法であるトップダウン型の方法では難しい。トップダウン型の設計では、まず完成させたいモノをイメージし、それを分割し、個々のパーツを組立て合体させる。当たり前であるが、人を超えるモノを具体的にイメージすることはできないわけで、この方法では人を超える人工知能の実現は難しい。もう1つの方法gあボトムアップ型である。まさに生命はこの方法で進化してきた。ボトムアップ型ではトップダウン型におけるパーツレベルがまず先に設計される。あとは個々のパーツの相互作用や自己組織化など、パーツ同士のインタラクションによる創発に委ねるのである。この方法であれば人が設計するのはパーツレベルであっても、そのパーツ同士のインタラクションで個々のパーツの能力の創発が期待できる。

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著者プロフィール

慶應義塾大学理工学部(管理工学科)教授。専門は人工知能・複雑ネットワーク科学・計算社会科学。著書に『AI兵器と未来社会』(朝日新書)、『人と共生するAI革命』(共著、エヌ・ティー・エス)ほか。共訳書にワッツ『スモールワールド』(東京電機大学出版局)がある。

「2020年 『スマートマシンはこうして思考する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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