中断された正義: 「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察

  • 御茶の水書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784275002938

作品紹介・あらすじ

近代市民社会の男性中心主義の原理に挑戦してきたフェミニズムは、大きな分岐点に差しかかっている。闘いの最前線において、ジェンダー間の経済的平等の実現を目指す再配分的正義論と、「女性」に固有な文化的表象を求める承認的正義論の連帯が"中断"され、統一的な「ジェンダー的正義」を掲げることが困難になっている。フェミニズムと、他のマイノリティ権利擁護運動との亀裂も表面化しつつある。ジェンダーの「批判理論」の提唱者ナンシー・フレイザーが「経済的不公正」と「文化的不公正」の複雑な絡み合いを系譜学・意味論的に解きほぐしながら、打開に向けてのプラグマティックな戦略を呈示する。

著者プロフィール

ナンシー・フレイザー(Nancy Fraser) :1947年生まれ。アメリカの政治学者。ニューヨーク市立大学大学院センターで博士号取得。ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの政治・社会科学教授。専門は、批判理論、ジェンダー論、現代フランス・ドイツ思想。邦訳書に、『中断された正義――「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察』(御茶の水書房)、『正義の秤――グローバル化する世界で政治空間を再想像すること』(法政大学出版局)、『再配分か承認か?――政治・哲学論争』(共著、法政大学出版局)、『99%のためのフェミニズム宣言』(共著、人文書院)など。

「2023年 『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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