湖のトリスタン

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  • 音楽之友社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276201323

作品紹介・あらすじ

バイエルン国王ルートヴィヒ二世。ノイシュヴァンシュタイン-白鳥の城-の城主。リヒャルト・ヴァーグナーの最大のパトロン。名匠ヴィスコンティの伝記映画の主人公。王権の没落とともに憂愁と倒錯の世界に引きこもり、幻想的な城造りに没頭するために狂気の宣告を受け幽閉された直後、湖に謎の死を遂げる。没後100年にあたって公開された夥しい資料を駆使して、鬼気迫るその生涯を検証し、その死の真相を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • ■南ドイツバイエルンのルートヴッィヒ2世。
    ワーグナーに援助したり、ノイシュバンシュタイン城・リンダーホーフ城・ヘレンキム湖城など築城しまくり自分の世界に篭ることで寂しさややるせなさを紛らわし財政破綻。
    ■ルートヴィッヒの死因は何か?何故それは隠されたのか?そもそも彼は何故あのように生き、死なねばならなかったのか?
    ■人は死ぬ一瞬の間際に全生涯を回想するという。
    1つの家系の没落にも同じことが起こるとすれば、ルートヴィッヒの生涯を去来した光と闇は、ヴィッテルスバッハ家の断末魔の夢にも似ている。
    ■『旅名人ブックスのドイツ・バイエルン州』等を手元に置いて読むことオススメ。

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著者プロフィール

1947年、長崎県生まれ。クラシック・ギタリスト、著述家。主な著書に『湖のトリスタン ルートヴィヒ二世の生と死』(音楽之友社)、『グスタフ・マーラー 開かれた耳、閉ざされた地平』『リヒャルト・シュトラウス 鳴り響く落日』『アルバン・ベルク 孤独のアリア』『クルト・ヴァイル 生真面目なカメレオン』(以上、春秋社)など。2017年4月、逝去。

「2021年 『アントン・ブルックナー 魂の山嶺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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