レッツ! データサイエンス 親子で学ぶ! 統計学はじめて図鑑

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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784284203944

作品紹介・あらすじ

今、大注目のテーマの「統計学」が基本から学べるはじめての子ども向け図鑑。「統計学の考え方と活用法がわかる」と好評の毎日小学生新聞連載「レッツ!データサイエンス」を、多くのリクエストに応えて書籍化。ちょっと難しいイメージの統計学の世界が、この1冊でグッと身近になります。

感想・レビュー・書評

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  • 全ページフルカラーで、各事例の統計グラフが分かりやすくまとめてありました。漢字には全て振り仮名があり、低学年にも読みやすいと思います。

    以下、2点は特に参考になった箇所です。
    新型コロナのニュースで数字がよく出てきますが、子どもにも数字の読み解き方を伝えるのに本書がわかりやすいと思います。

    ------------------------

    ①「割合を出してデータを分析しよう」p.52

    例:死亡事故割合の多い県と少ない県の表。

    大都市ほど発生件数は多いが、死亡者数の割合が低い。
    →表から考察
    ・発生件数が大都市の方が多いが、
     接触程度の軽い事故。
    ・雪国はスリップ事故は大事故で死亡率高い。
    ・死亡率は、病院までの搬送時間が影響。

    ②「統計グラフにだまされるな、都合の悪いデータが外されてないか?」p.118

    例:盗難事件件数、犯罪発生件数

    発生件数が右肩上がりのように見える折れ線グラフ

    →グラフからの考察
    ・自社製品を売れるようにするために、
     データを改ざんされていることがある。
    ・犯罪が増えた年代だけを作為的に
     ピックアップして、
     犯罪が増えているように見せる。
     (実際は治安が良くなっているのに‥)
    ・グラフに騙されて不安になって、
     製品を買ってしまわないように注意。

  • 公式の対象年齢は小学校高学年。
    でもこれ一冊で、「エクセルでグラフ作る時にたくさん種類がある中からどれを選ぶのが一番いいのかパターン」がわかるようになるので、数字や理論が苦手な大人にとっても、かなり有益な本だと思う。

    全ページフルカラーで、文字も大きく。イラスト解説もいっぱいで。

    1章で、端的に、グラフの種類と目的・特徴を解説してくれた後。
    2、3章で、小学生生活において十分身近な例を使って、会話形式で、基本的な統計用語や考え方、最適なグラフを教えてくれて。
    4章では、なんと、「おさらい」をしてくれる。
    しかも、グラフの「加工」の仕方によっては、誤った印象を与えることもできる(事実、メディアなどで時々悪用されている)ので、作る時も読む時も注意といった点まで教えてくれる。

    仕事で分析的かつ視覚的な資料作り等に悩んでいて、あれこれ統計学の本をいくつか読んでも、どうにも理解できない部分が残っているときに読んだ本。
    子ども向けに基礎の基礎を抽出して簡単な言葉で教えてくれるおかげで、これまで理解ができなかった部分も何となくわかったので、(グラフ選択にとどまらず)読んでよかったな、と思った一冊。

    【目次】
    プロローグ:統計学ってどんなこと?
    1章:いろんなデータを統計グラフにしてみよう
    2章:なんで平均を出すのが大事なの?
    3章:起こりやすさと確率を考えよう
    4章:おさらい!統計グラフのポイント
    5章:統計グラフを使ってなにが見える?
    エピローグ:統計学の未来

  • 標準偏差、累積相対度数など自分が小学生の時分にはカスリもしないほど分からなかったことを解説してくれている。
    条件が変われば確率が変わる辺りは現実にも多いに役立つと思う。問題、計画、データ、分析、結論は仕事にも使える。
    統計の勉強をする際に立ち止まったら最初の原点として読み返したい。

  • 9歳息子と読了。

    これはなかなか読み応えがある!
    大人でもなるほどと思えることがたくさん。
    統計を子供にわかりやすく、かつ広範に説明した本でこれ以上の本はないんじゃないかと思えるほど。
    とても勉強になった。

    これからの時代、ビッグデータ、データサイエンスの需要がより高くなってきそうなので、概念を学んでおくと有益そう。

    同じデータを見ても、見る人によって、着眼点によって、切り口によって、色々な事象が見えてくる。
    そこが面白いところだし、そこに価値があると思う。

    この本を読むことによって、データの基本的な読み取り方を知ることができる。
    訓練を重ねるうちに「センス」と呼べるものが身につくと良いなと思う。
    また分析テクニックだけじゃなくて、他の教養も身につけて、多面的な分析や、自分なりの分析ができるようになって欲しいな。

    今回は内容的にまだ少し難しかった部分もあるので、高学年になってから再読したいなと思う。

  • さらさらと読んだ。子供目線で簡単なことから難しい言葉まで載せられていて入り口によかった。

  • ヒストグラムが載ってる!
    こんど小学校に入ったの。
    学校絶対、買い!

    2023/10/02 更新

  • 子どもに教えたい・学ばせたいという意欲が先立って、子どもが興味を持つかどうかという視点が置き去りになっているように感じる。書籍の冒頭部は、読者を引き込めるかどうかの分かれ目になる重要な箇所だが、「統計学を学べば将来の収入が最も期待できる」というのは、本当に子どもに伝えたいことなのだろうか。小学生に将来の自分の見込み収入で学ぶ分野を判断してほしいのか?
    統計の基礎を子どもでもわかるように書いているので、部分的に参考にすることはできるが、そのまま子どもに読ませるのはおすすめできない。

  • よく分かるそうです。息子談

  • データサイエンスの重要性が叫ばれる中、統計への親しみを深めることが期待できる。今回は自宅内で親子で過ごすケースも想定され、親子で学べる点もお薦めできる。

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著者プロフィール

慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授

「2021年 『表・グラフの読み方・つくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺美智子の作品

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