この世の中を動かす暗黙のルール 人づきあいが苦手な人のための物語

著者 :
  • 日本図書センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784284204750

作品紹介・あらすじ

人生の幸不幸を左右する「暗黙のルール」。だれも教えてくれなかったそんなルールを、『愛着障害』『パーソナリティ障害』などの著者、岡田尊司が、物語形式で伝えます。

感想・レビュー・書評

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  • 世の中には明文化されていない暗黙のルールがあって、多くの人々はきっと無意識に体得している。自分は不器用で、本を代表される言葉にできていることに重くを置く人間なので、その存在に気づきつつも、軽視していた。今回こういう形で明文化されたものを読んだおかげで、少しは人生が良い方向に向かうよう、行動しようと思います。

  • 自身の経験と重ね合わせながら読みました。時間がたっぷりあるときに読むことをおすすめします。気持ちや考えを整理するために

  • 人の関心を探して共有せよ。見捨てられたものほど認められたがっている。自分が求めているものをはっきりさせる。間違った相手と交渉しない。探す。相手の安全を脅かすと攻撃されるので相手の安全を脅かしていないことを示す。逃げ道を用意する。相手を肯定する。

  • 【生き方】この世の中を動かす暗黙のルール / 岡田尊司 / 20201029 / (26/824)/ <223/129667><R>
    ◆きっかけ
    ?

    ◆感想
    ・若干出来すぎた話である感は否めないが、物語風になっていて分かりやすい。刺さる言葉が多い。もっと早く出会いたかった一冊。
    ・人生に遠慮はいらない、求めているものをはっきりさせないと手に入らないし、皆が混乱する、は特に考えさせられた。自分のWANTをまずは明確にしていこう。

    ◆引用
    ・どこまでやれるか分からにがやってみるよ
    ★人は関心を共有する者を仲間だと認める。関心を共有しない者は排除される。仲間と認められたければ関心を共有しようとしなければならない。
    ・見捨てられたものほど認められたがっている。見捨てられたものが認められた時、そこには力が生まれる。
    ★よいところを見つけあれるかどうかで幸せにもなれれば、不幸にもなる。
    ★自分が求めているものをはっきりさせないと求めているものが手に入らない。自分の求めているものが曖昧だと、みんなが混乱する。自分のもとめているものをはっきりさせることが、みんなの幸せにつながる。
    ・間違った相手と交渉してはいけない。本当に求めているものが一番高く買ってくれる。
    ★今の状況を理不尽な責め苦だと思うからだめ、自分を鍛えるための訓練だと思う。お金ももらって訓練させてもらっている。ありがたい。
    ・相手の安全を脅かすものは、激しい攻撃を受ける。相手の縄張りの中では、相手を最大限尊重しなければならない。
    ・人間の悩みなど幻のようなもの。それに囚われているときんは、そのことしか頭になく、あれほど自分を苦しめていたのに、解決すればそんなことに苦しんでいたことさえ忘れてしまう。
    ★人間とは絶えず何かに囚われる存在。悩むことこそ人生。真剣に悩むことがなくなったら、人生はつまらなくなってしまう。確かに悩みは苦しいが、それが閾値るということの楽しさ。そこからやすやす逃れてしまったら、生きることの本当の醍醐味は分からない。
    ★相手に近づくときは、逃げ道を用意しておかなければならない。抵抗を感じたときは強引に進まず、いったん立ち止まれ。
    ★自分の気持ちが相手の気持ちを追い越して、気持ちが先走らないように、相手の反応をおく見て行動。例)行きましょう、けどもし行ったことがあるなら、あまり気が進まないかもしれませんね。
    ・自分を肯定されたければ、相手を肯定しなければならない。いくら自分が正しくとも、相手を怒らせ、プライドを傷つけてしまうと、主張は受け入れられない。
    ★正しいことを頑なに主張するのも、自分が一番正しいと言いたいだけ。自己愛。結局、この世を動かしているのは、自己愛。そのルールを無視してもしっぺがいしがくるだけ。
    ★人生に遠路はいらない。思う存分生きて欲しい。
    ・真っ白な気持ちで向かい合えば、相手の気持ちも真っ白になる。

  • 岡田先生の本でたくさん救われたのですが、この本の内容は、あまりにもできすぎ(サクセスストーリーすぎ)と思いました。ただ、生きづらさを感じる方に「やんわり」と伝わる内容で読みやすいのだとも思います。
    この本の帯に暗黙の8つのルールが書かれていますが、個人的に一番だと感じたのは「自分が求めているものをはっきりさせないと、求めているものは手に入らない(ルール3)」です。この本のP205にも、うまく生きるよりも大切なことは、自分にとって本当に大切なものを見つけることとありました。
    自分がどうしたいのか(とりあえず、できるかできないかは別として)を明確にすることが、いろんな(家族関係を含めた)問題解決の第一歩だと感じました。

  • ストーリーがご都合良く進んでいくのは、フィクションの書き物として、そういうもんだと思うとして受け止める。世の中の暗黙のルールを知らないとうまく生きていけないのはその通りだと思う。自分が生きやすいように生きるために暗黙のルールを上手く活用する。

  • 怪しいタイトルに、めげずに読んでみてください!

  • CiNii Booksから引用

    内容説明
    生きにくさを感じているあなたに伝えたい“8つのルール”人生の幸不幸を左右する「暗黙のルール」。だれも教えてくれなかったそんなルールを、『愛着障害』『パーソナリティ障害』などの著者、岡田尊司が物語形式で伝えます。

    目次
    1章 職探しをあきらめた若者、病院に運ばれる(人は関心を共有する者を、仲間だと認める;見捨てられたものほど、認められたがっている)
    2章 病院を退院した若者、仕事を見つける(自分が求めているものを、はっきりさせないと、求めているものは手に入らない)
    3章 若者、新たな職場で壁にぶつかる(間違った相手と交渉してはいけない;相手の安全を脅かすものは、激しい攻撃を受ける)
    4章 若者、新事業を提案する(逃げ道を用意しておかねばならない)
    5章 暗黙のルールを知った若者、幸せになれるのか(自分を肯定されたければ、相手を肯定しなければならない;真っ白な気持ちで向かい合えば、相手の気持ちも、真っ白になる)
    「BOOKデータベース」 より

  • 2022年2月、読了。

  • 人が生きていくには、どうしても人間関係からは逃れられない。どんなに人付き合いが苦手でも、全く人と関わらずに生活することはほとんど不可能である。人付き合いが苦手な人の、苦手な要因は決して一つではないだろうが、人間関係の暗黙のルールを知らないということも大きな要因の一つかもしれない。本書は、主人公と”先生”とのやりとりを通して、”先生”が暗黙のルールを主人公に教えてくれるというストーリーになっている。
    現実では、先生が教えてくれるルールを実践しても本ストーリーのような分かりやすい成功はないかもしれない。しかし、ルールを実践することによって、ちょっとずつ人間関係が穏やかで良い方向へ進むであろう気がする。なぜか人付き合いが上手くいかない人は、是非本書にある暗黙のルールに違反した行為をしてしまってないか、自身の行いを振り返ってみるとよいだろう。ルールを実践できずとも、ルール違反だけはしないようにさえすれば、人間関係がたいしてこじれることもないだろう。知っておいて損はないので、10代から社会人まで読む価値はあるのではないだろうか。

    ストーリー仕立てではあるが、小説という程堅くない文章なので、2時間もあれば読破できてしまう。あまり小説は読まないという人でも、気負わず読んでみることをすすめる。

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著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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