小津安二郎 僕はトウフ屋だからトウフしか作らない (人生のエッセイ)

著者 :
  • 日本図書センター
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784284700382

作品紹介・あらすじ

日本の誇る映画監督・小津安二郎がその人生と創作の秘密を語る。戦時中に中国から友人・知人に送った貴重な手紙も収録。

感想・レビュー・書評

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  • こんな風に小津安二郎の言葉まとめた本があるなんて知らなかった。
    小津に興味シンシンの今、真っ先に読みたかった。(その前に他の
    人の小津感を読んでイメージを捉えてしまった)
    私はよく知らないで、この方を古い日本の道徳観の固まりのような
    映画を創る、堅苦しいヒトのように思っていた。
    そんな先入観を大きく覆した、この本を読んで。
    なんて面白いヒトなのだろう。特に「ここが楢山」という賞。
    お母さんと並んで写ってる写真にエンピツの書きこみがユーモラス。
    文章も淡々としててさらりとオモシロイ。
    ますますハマりそう。小津調に。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/54525

  • 恵文社一乗寺店にて

  • ある暑い夏の日、蝉の声でむせ返る北鎌倉の円覚寺に、小津安二郎の墓参りをしたことがある。墓石には『無』の人文字。墓前にはワンカップと花束が供えられていた。
    「この人はどんなことを考えて映画を作ってきたのだろう。どういう風に生きて生きたのだろう。」という疑問に答えてくれそうな本書を見つけた。
    小津安二郎の人となりが伝わって来る感じのエッセイ集。それぞれの文章は様々な底本から集められたものだ。
    ほんの少し、彼の考え方について理解の一助になったと思う。
    戦争から無事に帰還できてよかったです。
    (アンマンにて)

  • 映画は撮らないですし、やっぱり違う世界の話ではありますけど、こういう生き方をしたひとなんだなあというかんじはありました。
    ただ、時系列というかなんというか、色々集めたものだけにちょっととびとびになってるかんじがして、もうちょっと注釈というかなんというか、そういうものは欲しかったですね。

  • べつに映画は撮らないけど、面白い。

    小津監督の考え方がわかる。

  • 女優に対する思い。男優に対する思い。作品に対する思い。映画=小津 これが全てだ。と今更ながら思わされる。時代と共に変化していく映画事情、それにつれて変化していく小津作品を本人に分析解説されるとなるほどなあ、と納得する。戦争中の手紙や、お母様に対する思いや、ちょこっと結婚観など、今回初めて知ってうれしい。監督が全作品についての感想も非常におもしろい。ほんの2,3行のもあれば、語り尽くせないというふうなのもあったりして。

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著者プロフィール

1903年東京深川に生まれる。1923年、松竹キネマ蒲田撮影所に撮影部助手として入社。大久保忠素組の助監督を経て1927年、時代劇『懺悔の刃』で監督デビュー。以来1962年公開の『秋刀魚の味』まで、全54作品でメガホンをとり、サイレント、トーキー、モノクロ、カラーそれぞれのフィルムに匠の技を焼き付けた。1963年腮源性癌腫により死去。1958年紫綬褒章受章、1959年芸術院賞受賞、1962年芸術院会員。作品『生れてはみたけれど』(1931)、『出来ごころ』(1933。以上、松竹蒲田)、『戸田家の兄妹』(1941)、『晩春』(1949、芸術祭文部大臣賞)、『麦秋』(1951、芸術祭文部大臣賞)、『東京物語』(1953、芸術祭文部大臣賞、ロンドン映画祭サザランド賞、アドルフ・ズーカー賞)、『早春』(1956)、『東京暮色』(1957)、『彼岸花』(1958、芸術祭文部大臣賞)、『秋日和』(1960、芸術選奨文部大臣賞。以上、松竹大船)、『宗方姉妹』(新東宝、1950)、『浮草』(大映、1959)、『小早川家の秋』(宝塚作品、1961)ほか。

「2020年 『小津安二郎「東京物語」ほか【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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